◆コロナ禍の影響は?
「非常事態宣言から多くのお店を閉店していましたが、今は道頓堀店を除いて再開しています。全体として回転寿司は、お陰様で大きな落ち込みにはなっていません。ただ、立地での変化が…」
◆というと。
「今まで良い立地と思われていた都心部ほど厳しい状況です。逆に郊外のファミリー層向けのお店は、ほぼコロナの影響なく営業できています。物販と飲食の両輪で展開しており救われました」
◆テイクアウト店も。
「駅や商店街で20店舗運営しています。コロナをきっかけに日替わり海鮮弁当など150円からの超低価格のお弁当も用意しました。消費者のニ
ーズを考えて価格を決め、生産者と一緒に取り組むことで実現できています」
◆コロナで消費にも変化が。
「やはり安心、安全な食への意識が高まっています。冷凍寿しのネット販売も始めました。冷凍にすると無菌で長く保存できるので病院からの注文もあります。今までと発想を変えた戦略が必要です」
◆日本の食について。
「うちは早くから産直で鮮魚を仕入れるルートを開拓してきました。今も離島の魚を仕入れ地域活性化に貢献しています。日本では美味しい食材がたくさん獲れます。内需を高めて食のビジネスが成り立つ仕組みを確立、国をあげて日本の食をしっかり守らないといけません」
▶住所=大阪府堺市北区中村町607-1
▶電話=072・258・1001
▶事業内容=回転寿司「大起水産」、水産物小売店「街のみなと®」、「まぐろパーク堺本店」、八軒家浜「まぐろスタジアム」などを展開する。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞