◎町工場の取材大好き
町工場の取材は、大好きで面白いです。その1つは、すごくリアル感があるからです。つくっておられる部品や装置を見ることができ、どこに特色があるか?一目瞭然で分かります。
取材が終わって、時間があれば工場を見せてもらいます。理屈でなく、見て分かるので、より理解が深まります。社長のお話で思っていたイメージと違うことも多々あります。
◎工場見学は欠かせない
そんなことで、生産現場を見る工場見学は、町工場の強み、弱みを見つける良い機会でもあります。ボクのような取材だけでなく、商談でも会社の実態を見る上で、工場見学は欠かせません。
でも、今回のコロナウイルス感染拡大をきっかけに、工場見学のあり方もちょっと変わってきました。工場に出向かないと、見学ができない。そんな常識を覆すことになりそうです。
◎展示会をバーチャルで
先日、取材しましたベンチャー企業さんは、中小企業のバーチャルツアー展示会を始められました。デジタル技術をフルに活用、時間と費用の掛かる展示会をバーチャル、オンラインで実現しようというものです。
「全国へ発信して中小企業の元気づくりを応援したい」と、若い社長さんは、バーチャル展示会に大きな期待をかけておられました。VR・バーチャル、オンライン、リアルで未来を開くDX時代の展示会です。
◎OSAKA町工場EXPO
モノづくり系の中小企業にとっては、自社の技術、生産の強みをアピールするのはなかなか難しいです。一番良いのが、会社に来てもらい、工場を見てもらうことです。
ところが、今回のコロナ禍でお客様に、工場に来てもらえなくなりました。そこで、このベンチャーさんが発想されたのが、「OSAKA町工場EXPO」でした。
◎展示会出展は一大決心
工場・会社をバーチャルツアーで紹介、企業説明サイトで職種・強みを紹介してもらいます。そして経営者がZOOMでプレゼンすることもできます。
工場見学でもあるし、展示会出展でもあるのです。これまで展示会に出展しようとすると、出展料、展示ブースの制作費、社員派遣と準備が大変。中小企業には一大決心です。
◎動画映像も見える
このバーチャルツアーでは、360度カメラで工場内をコマドリ撮影、繋ぎあわせる編集技術で実現されました。工場内を自由に見学できます。
興味のあるところはズームでさらに詳細に、YouTubeと組み合わせて機械が実際に動いている動画映像も見ることができます。映像風景を見ながら、興味のあるスポットが見つかると、写真機能を使って撮影、ダウンロードすることもできます。
◎メリット大きいVR展示会
また、企業説明サイトでは、会社を紹介、経営者の生スピーチも提供されます。現場に出向かなくても、工場や会社をほぼ分かることになります。
展示会出展を考えると安上がりで、補助金などを活用すればさらに割安で利用できます。とくに、都心部から離れて不便なところにある中小企業にとっては、バーチャル展示会のメリットは大きいです。
実験を終えて来年からバーチャルツアー、工場見学を本格展開される予定です。DXを中小企業の経営に、いろいろな場面で活かすこと大事です。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞