2020年
12月24日午前7時50分放送
「“新ワイヤー”で商機を」
訪ねたのは大阪府田尻町でワイヤーの製造を行う会社です。大手家電メーカー、工作機械マーカー向けに販売、年商は1億5000万円で、11年前の創業以来、売り上げは右肩上がりです。
その理由は、豊富なラインナップにありました。テレビなどの家電製品の落下防止用のワイヤー、自転車のブレーキ用ワイヤーなど。様々な分野で使われており、種類は2000以上におよびます。
最近では、消毒液のスタンドにも使われています。ペダルを踏むと消毒液が出るもので、手を触れずに衛生的です。
令和元年からは、あるワイヤーを開発し、新たな市場を広げつつあります。それは医療用のワイヤーでした。
心臓や血管などの手術に使われる医療用のワイヤーです。その細さは直径0・6ミリです。医療用のワイヤーは、社長自ら開発されました。
ワイヤーをつくる製造機から自作し、2年がかりで完成させました。血管を傷つけないように先端を丸く加工するなど、細かな工夫もされています。
「医療分野はこれからますます発展します。ワイヤーで未来をつくる会社を目指したい」と、ベンチャー精神旺盛な2代目社長さんでした。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞