牧岡合金工具(電話06・6758・2288)は、DX時代に対応したモノづくりに挑戦。リモートワークに取り組む一方、3S活動のオンライン工場見学会を実施、今ではリアルの工場見学会を上回る人気となっている。
大阪市生野区に本社工場を持ち、金型、超硬部品の設計・製作などの金型事業部、文書管理・図面管理システム「デジタルドルフィンズ」のIT事業部、3S活動と経営革新のコンサルティング教育事業部を展開。コロナ禍を機にデジタル化にさらに拍車をかける。
古芝保治会長の3S活動については、全国からも注目、2019年には約760社が工場見学会&講習会に参加するなど賑わっている。コロナ禍で2月以降からキャンセルが相次ぎ、集客できなくなった。
4月から古芝会長講話のオンライン講習会を実施、さらに7月からオンライン工場見学会をスタートした。画像の問題、電波障害などでライブ配信を断念、工場見学はビデオ収録し、講話はリアルで行う方式で実施する。
スケジュールは2時間45分で、料金もリアル見学会の1万1000円より安い8800円にした。ビデオ見学会の案内は社員が担当、重要な説明部分は映像の下にテロップを流し、聞き逃しても分かるなど細かな工夫を行う。古芝会長への質問タイムも用意した。
交通にかかる時間や費用が要らないため、岩手県など地方からも参加者が増え、7月8人、8月24人、9月38人と増えている。一方、会社ではこれまで6人体制だったのが、ほぼ古芝会長が1人で対応。資料などもネットで提供、準備にかかる負担も大幅に軽減できたという。
自社業務で始めたテレワークのノウハウを4月から無料で提供し、デジタル化で中小企業の元気づくりを応援している。
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