神戸市のかつ丼専門店吉兵衛(電話078・515・6460)は、コロナ禍の中で、Uber Eatsを利用したバーチャルレストラン(VR)型のデリバリーサービスをFC展開。令和2年秋には東京をはじめ関東エリアにも進出、令
和3年度中にも全国で200店舗に拡大する。
1979年に神戸・三宮で創業した老舗かつ丼専門店。「かつ丼で活力を!」と肩ロースの“神戸活丼”ブランドで、現在は直営8店舗、FC1店舗を運営、年商は5億円弱。
「コロナ禍で夜を中心にした飲食店は、厳しい状況に追い込まれています。飲食店の持つノウハウ、設備を活かして何か役立つことができないか?と、かつ丼のバーチャルレストランを考えました」と2代目の上林守社長。Uber Eatsを利用した新しいVRのFC事業に取り組む。
FC店に豚肉、出汁、揚げ油など材料の提供と、ミニフライヤーの貸し出し、油交換の数値管理、研修スタッフを派遣したコンロの火加減など歴史あるかつ丼の作り方を指導。「1日20-30食の注文で従業員の人件費も出ます」と。
神戸周辺でスタート、11月には東京・恵比寿にも初出店。「以前に三宮店で食べた経験のあるFCオーナーが多いです」と、令和2年末までにVR7店舗に増やす。
大量仕入れで材料コストが減少し、全国の物流構築にもつなげる。VRは低コストでスピーディーに全国展開できるため、令和3年度には全国で200店舗までVRを一気に増やす計画だ。
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