たくみ工芸(電話06・6727・5093)は、店舗内装を中心とした金属製品を製作する一方、自社ブランドの家具づくりに乗り出した。来年には新工場を建設して製造部門を集約、社内体制を一新し新たな成長に挑戦する。
大阪府東大阪市衣摺5丁目に本社工場を置き、製作から塗装まで一貫体制を構築。百貨店や商業施設のディスプレイなど多彩な金属製品を製造、年商は約15億円と業界トップクラス。
従業員は48人。「ONE FOR ALL、ALL FOR ONE」の“ラグビー経営”を掲げ、「ワンチームでお客様のニーズに対応するモノづくりに徹しています」と創業者の井村匠社長。「ラクビーのまち東大阪基金」の寄付者名を刻んだプレートを東大阪市に寄贈するなど地元に貢献する。
昨年6月からは、長男の井村有専務、次男の井村亮常務を中心に自社ブランド「SeL」の家具・雑貨づくりに乗り出す。40年以上の経験、実績で培った製造技術や塗装のノウハウを活かし既製品、オーダーメイドの家具・雑貨を製造、販売する。
既製品はスチールを素材にベンチ、スツールなど現在9アイテム(新作アイテム随時追加予定)、オーダーメイドでは、お客様の要望を形にする提案、600色以上から自由に選んでいただける塗装を活用した家具なども製造。
「ブランド名も社内募集し、カタログからWEB、SNS発信と全て社内でやっています」と社員一丸で取り組む。来年中には本社近くの敷地に新工場を建設、製作・塗装の製造部門を集約。
「2人の息子を中心に新体制を構築、地元衣摺をベースに社員みんなで同じ夢を追いかけてもらいたい」と、井村社長は後継体制を固めつつある。
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