ヒラオカ石油(電話 072・438・8800)は、独自の燃料配送事業を中核に次世代エネルギーカンパニーに挑戦。脱炭素社会へ向けたGTL燃料、再生エネルギーや災害の緊急時給油にも対応することで、2030年には1000億円企業を目指す。
大阪府岸和田市に本社を置き、創業60年の歴史を誇る。「28歳で社長を引き継いだ時は社員7人の会社でした。工事現場への燃料供給など地域密着型の燃料配送事業で着実に成長してきました」と、平岡顯一社長。
今ではグループ7社含めて、従業員は270人、年商200億円の総合エネルギー企業に躍進している。2年前からは伊藤忠エネクスと連携、環境負荷の少ないクリーンな天然ガス由来の軽油代替燃料「GTL」にいち早く取り組み、建設揚重機、発電機などに使用されている。
また、災害時の緊急時給油事業として、全国に独自の供給ネットワーク体制を構築。非常発電設備の燃料不安を解消し、事業継続のBCP対策に対応。この秋には千葉でデータセンター向けの大規模な地下備蓄タンクを建設する。
再生エネルギーでは、太陽光発電、バイオマス発電、蓄電池など。さらに、4トン車に積載できる備蓄油ろ過装置などエネルギー関連で多彩な活動を行う。
体制整備のため3-4年後を目標にタンクローリー車や保管給油量の倍増を計画。また、来期新卒25人の採用など人材の充実を一段と進め、2030年には年商1000億円を実現したい考えだ。
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