セキセイ(電話06・6621・2331)は、コロナ禍でニューノーマル(新日常)を先取りした戦略を展開。新商品開発、既存品の拡販を進めてコロナの落ち込みをカバー、“なんでやねん”発想で経営の免疫力を高めている。
「コロナ禍で表彰状などのイベント関連はマイナス。でも、“なんでやねん”の問題意識を持って頑張っています」と、西川雅夫会長。2016 年伊勢志摩サミットでは自作の輪島塗ボールペン「雅風」が採用されるなど、斬新な発想力を持つスーパー経営者だ。
今回のコロナ禍でも異彩を放つ。昨年春からマスク、消毒液、飛沫防止板シキッターをはじめ、新商品、拡販に力を入れる。「樹脂製収納のシスボックスがえらい売れ出し、“なんでやねん”と思ったら小中学校でのGIGA スクール構想でした」と。
ランドセルに入るPC・タブレット保護用クッションケースを開発し、収納ラックやファイルボックスを学校向けに拡販。テレワークでおうち需要が増えると、「新しい日常生活」シリーズとしてデスク周りスッキリ収納用品、タブレットスタンドなどテレワークグッズを揃えた。
その1 つ、西川会長が考案したスマホが立てられる8g の超軽量ボールペン「スマタテペン」がメディアで注目。クリップの幅が11 ㎜と広く、社名やQR コードを表記、大手企業から注文が相次ぎ今年120万本を見込む大ヒットに。
また、表紙が2重構造でオリジナル表紙がつくれる写真カード収納ホルダー「パックンシリーズ」が、3 倍の売れ行きに。西川会長は4 月には吉村大阪府知事より大阪府発明考案表彰を受賞した。
「変化の兆しを“なんでやねん”で考えると、ビジネスチャンスがいっぱい。DX市場は宝の山」と、コロナ禍を活かした攻めの経営を進めている。
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