◎SDGsとISO
環境、社会貢献、ジェンダー平等などビジネス界では、SDGsが大きな関心事になっています。この流れが、以前のISOにとても似ているように思えます。
ちょっと前まで取材では、ISOの認証取得が記事になりました。業界初初などの見出しが全国紙でも見られました。大手企業から仕事をもらおうとすると、ISO認証の取得が最優先になったからです。
◎ISOを差別化できない
ISO認証を取得した経営者はメディアに対してアピールされました。それが今では、ほとんどありません。「いやー、もう延長もしません」と冷たい雰囲気です。
なぜか?中小企業を含め品質にこだわる会社は、ほとんど取得してしまったからです。今では、ISOは当たり前でニュース、差別化にはならなくなりました。
◎参加自由、お金要らない
ISO取得や延長には、結構お金もかかります。それに代わって注目されているのがSDGsなのです。持続可能な社会を実現するため国連の2030アジェンダです。
これに参加するのは自由です。お金も何もかかりません。17のゴールに何か1つでも挑戦すれば良いのです。中小企業にとって取り組みやすいのです。
◎24時間365日管理
取材では名刺にSDGsを印刷される会社も増えています。先日取材した環境整備の会社もそうでした。マンションなどの水回り、電気回りを24時間365日管理されておられます。
これも立派なSDGsです。阪神淡路大震災では、休みなしで復興に取り組まれたそうです。それが、地元の自治体、住民から大きな信頼を得るきっかけになりました。
◎複数の国家資格を持つ
そこから急成長され、今では100人を超える社員を持つ会社になっています。社員の大半は、一級建築士、電気工事技士、消防設備士など複数の国家資格を持ち、地元住民のインフラを守っておられます。
今後は女性社員も登用して、さらなるマンパワーの充実を目指しておられました。まさにSDGsに取り組む会社です。
◎会社の価値が変わる
これまでなら、社員を増やし、売り上げを伸ばし、技術力のある会社が立派な会社。でも、今は会社の規模や技術ではなく、社会にどれだけ役立っているか?そこが問われます。
社会にどれだけ役立っているか?で、会社の価値が変わるのです。社会にマイナスの影響なら、いくら利益を上げていても評価されません。バッシングされます。
◎新しい時代の会社の評価
SDGsは、新しい時代の会社の評価基準でもあります。世界的なIT企業群GAFAのイメージが大きく落ちているのも、ここにあります。
今後、社会課題への取り組みを鮮明に打ち出さないと、会社は生き残れないでしょう。社会からエエ会社と言われることが、会社の究極の目的でもあります。良い方向に進んでいると思います。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞