竹原編集長の明るいコラム

『昭和が遠くなっている』(Free)

2021年12月18日

◎社長がお山の大将

昭和の中小企業経営は、社長がお山の大将。俺について来い、でした。従業員は社長のいうことに従って仕事をすれば良かったのです。
出来る従業員は、社長の言いなりに、手足となって忠実に動くことでした。社長は「もう1人、俺が欲しい」と。従業員の頭は要らない時代でした。

◎変わる経営手法

いわゆるトップダウンが、中小企業の典型的な経営手法でした。しかし、昭和が終わり平成、令和の時代を迎えて、その経営手法は大きく変わりました。
先日は作業手袋を製造販売する会社を訪れました。製造と言っても、自社工場は持たないファブレスの会社。国内、海外合わせて約40の協力工場で生産されていました。

◎ボトムアップ型の企業

この会社の特色は、トップダウンではなく、ボトムアップのモデル企業でした。取材に応じていただいたのは、マーケティング幹部さんでした。
役員さんではありません。まだ、若い感じです。取材の内容が、商品開発でしたので、その担当の責任者でした。

◎消費者にも人気

もともと作業用手袋、軍手からスタートされました。軍手だけでも40種類以上もあるそうです。扱うアイテム数は凄い数でした。
最近では、手袋だけでなくインナーウエア、安全靴などを商品化され、ヒットを飛ばしておられます。作業用から今は一般消費者にも人気になっていました。

◎社長は口を出さない

そんなヒット商品は、ボトムアップの社内体質から生まれました。新商品開発にあたっては、社長をはじめ経営陣は口を挟みません。自由にやらせておられました。
「先代の社長時代から、現場を一番知っているのは従業員。社長は口を出すべきではないと言っておられました」と、部長さんはおっしゃいます。社内会議で役員さんの前で新商品を発表し、合否を出されるのとは大違いです。

◎女子社員のアイデアで

自由に新製品を企画、他の部署の仲間も集まった会議で認められると発売できます。
最近も女子従業員のアイデアで、また新しい商品が生まれようとしていました。従業員だけではありません。外部の新商品開発協力者がおられました。

◎SNSの声を反映

それは、SNSの活用でした。一般のお客様でたくさんのフォロワーを持ちでした。これまでも、新商品企画書をアップするなど消費者とも密につながっておられます。
一般消費者がSNSで、値段や機能性などでいろんなヒントを助言してくれるそうです。その声反映させ、ヒット商品を生み出しておられました。
社長1人の知恵か、全社員の知恵を活かすか?昭和が遠くなっています。


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三田理化工業社長 千種 純さん

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