尾高工作所(電話 0736・62・8066)は、「社員が楽しく仕事ができる」職場づくりを進める。その一環で、社員ワクワクの自社商品の販売を検討する一方、社員食堂のランチ価格を大幅に値下げ、コミュニケーションを高める。
昭和28年の創業。重厚長大の製缶業としてスタート、その後、薄板加工の精密板金業として発展。現在は和歌山県岩出市に本社工場を置き、CO2レーザー加工、機械・板金部品加工、焼き付け塗装、環境整備設計組立を行う。
「少ロット多品種の生産が得意です。ロボットやNC装置の導入など、自動化にも力を入れています」と、工場長も兼ねる尾高範彦社長。不良品を出さない、納期遵守と発注先から高い信頼を得る。「工場は社員のもの、楽しく仕事をしてもらいたい」と、ファミリー経営を掲げるのが、辻曙生会長。創業時から会社と共に歩み、成長を支えてきた。現在、従業員は約50人。
コロナ禍など厳しい時こそ社員とのコミュニケーションが大事と、令和4年から社員食堂のランチ価格を330円から200円に値下げした。「栄養士さんの献立を提供、安くすることで全員に食べてもらいたい」と。市内の研修センターでは食事会なども開かれる。
自社商品は社員のやる気を高めることになると、ステンレス製の卓上ゴミ箱の商品化を検討。一方、尾高社長は高校生にモノづくりを説明、自社製スマホスタンドをプレゼントし喜ばれている。
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