◎新商品は最先端技術?
新商品は最先端の技術を活用したものというイメージがあります。今のデジタル、電子機器の新商品は、まさにハイテクがいっぱい詰まった商品でもあります。
でも、新商品はなにも新しい技術でないといけない理由はありません。古いものでも新商品になります。先日、取材させていただいた会社でも、実感しました。
◎家電、音響機器など
大阪市内にある会社です。家電、音響機器などの商品を国内外から仕入れたり、自社で企画した商品を販売されています。
最近では、新型コロナ対策としてマスクやフェイスシールドなども扱っておられます。
◎社長さんはニコニコ顔
大半の商品は中国製です。ちょっと前までは、中国製品というと安かろう悪かろうでしたが、今は違います。安くて良いものを供給されます。
取材で訪れた時、社長さんはニコニコ顔でボクを迎えていただきました。以前に一度、セミナーでご一緒したことありましたが、もう一つ良いことがあったからです。
◎グランプリを受賞
2月開催の東京インターナショナルギフトショーで、こちらの会社の出展商品がグランプリを受賞したからでした。来場者の投票と審査員によって選ぶもので、社長は大喜びでした。
その商品とは、自社ブランドの「CICONIA(チコニア)」でした。この2月に発売したクラシカルステレオラジカセです。
◎昔のラジカセそのまま
一番の売りは、懐かしい記録媒体である磁気テープの音楽が聴けることでした。家に埋もれているテープが甦る商品です。
まさに昔のラジカセそのままのデザイン。昭和感が満載の音響商品です。
ブルートゥース、USB、マイクロSDにも対応しています。上代3万円と少し高めです。メディアでも昭和の商品として取り上げられています。
◎引き合いが殺到
そのお陰で、発売前から問い合わせ、引き合いが殺到しているそうです。コロナ禍の中、ヒット商品を出すのはなかなかで快挙です。
このほかレコード盤が聞けるレコードプレーヤーもありました。こちらの商品もロングセラーの人気を得ていました。
◎昭和感満載の商品
昭和感満載の商品は、高齢者にとっては懐かしい商品です。一方、若い世代にとっては、いつも言っていますように、「一週遅れの最先端」として新鮮、魅力を感じます。
未来を見て開発するのもいいでしょう。また、逆に過去を見て開発する発想もありだと思います。ヒット商品は、未来だけでなく過去からも探すべきです。古くて新しい商品を考えましょう。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞