オージーケーカブト(電話 06・6747・8031)は、ヘルメット製造ノウハウを活かし、医師の発案からエアシャワーで飛沫を防護するヘルメットタイプの「AirVision」の開発に成功。6月から医療従事者向けに本格販売、初の“エアマスク”として注目を集めそうだ。
大阪府東大阪市長田西にあり、今年創業40周年を迎える。オートバイ、自転車用のヘルメットを製造販売、年商は42億円で従業員は約100人。自転車用では1歳児からお年寄りまで多彩なヘルメットを開発、国内トップシェアを誇る。
コロナ感染拡大の2020年に東大阪市を通じて、宇都宮脳脊髄センター脳神経外科医の金彪医師からヘルメットタイプの飛沫防護デバイスができないか?というアイデアが舞い込む。「金医師は当社のヘルメットを愛用されており、それがきっかけでうちに話がきました」と、開発に当たった村上猛課長は打ち明ける。
東京五輪選手が使用したヘルメットの世界最高の技術、フィット感と気流をコントロールする技術を活用し金医師の「ヘッドギアタイプのパーソナルエアシールド」の具現化に成功。頭上から下に向かって、顔面にエアシャワーが流れ、飛沫などをシャットアウト、防護する。特許取得。完成品のメドをつけ6月から発売する予定。商品名は「AirVision」。
価格は6万-7万円を予定。初年度1000個の販売を計画、将来は暑い製造現場などで新たなヘルメットの用途を開拓、1万個を目指す。「コロナで暗い中、この商品で明るい社会貢献になれば」と期待している。
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