◎時代でビジネス変わる
時代の流れの中で、ビジネスもどんどん変わります。昔は町にたくさんあった畳屋さん、時計屋さんも今はあまり見かけません。
生活スタイルの変化、インターネットの普及などで様変わりします。今の仕事を続けて、残存者利益を確保するのも1つのやり方ですし、全く新しいビジネスを始めるにも良いでしょう。
◎あとは結果次第です
あとは結果次第です。うまくいく場合もありますし、全く失敗してしまうこともあります。成功や失敗の原因は、後でいくらでも説明できます。でも、やってみないとわかりません。
ホンマにそうですよ。まずは行動すべきです。先のことは誰も分かりません。やると決めたら、自信を持って前へ前へと進みましょう。
◎元老舗料亭さんを取材
先日は、前向きに頑張っている元老舗料亭さんを取材させてもらいました。郊外にある地元で親しまれた料亭でした。でも、今はやめておられました。
社名は今も昔のままです。社名では料理旅館ではとほとんどの人が思ってしまうでしょう。でも、今やっておられる事業は介護事業でした。
◎料亭から介護事業へ
屋号が気になり、「どうして料亭の名前を今も続けているのですか?」と聞いてしまいました。すると、「地元の方は料亭の名前に親しまれています。そこが始めた介護施設なら信用、信頼してもらえます」と、おっしゃいます。
料亭から介護事業へ大きく事業転換されて17年になります。今ではデーサービス施設を3カ所持ち、ケアマネージャー11人、スタッフ100人弱にまで成長されました。
◎復活の意味合いも
事業転換の成功事例でもあります。そして、この6月から新しい事業を始められます。その事業とはカフェランチと農業事業でした。
もともと料亭でしたし、農業もやっておられました。ですから、全く新しい事業というのではなく、事業転換以前の元の事業を復活する意味合いあります。
◎障がい者雇用にも
ただ、以前のような料亭ではなく、オシャレなカフェを目指されます。介護は奥様が中心でやっておられますが、ご主人はフランス料理のシェフでもあります。
ですから今度のお店は、料亭ではなくカフェなのです。さらに、就労支援A型、B型就労支援施設として、障がい者雇用にも取り組ます。
◎農業でも雇用を計画
介護での高齢者の元気づくりに続いて今度は障がい者にも貢献しようとされます。SDGsに対応した地元の活性化を進めるのが狙いです。
カフェ部門では接客、調理、菓子製造でA型就労支援として定員10人の障がい者を受け入れる予定です。また、農業部門ではB型就労支援で10人の雇用を計画されます。
◎最高のロケーション
コロナやコンテナ問題などで部材供給などが遅れ、6月頃のオープンになりそうです。5月から玉ねぎ、キャベツなどの収穫作業から始める計画です。
施設が完成すれば、山上のカフェはゆったり座れる16席で、棚田を眺める最高のロケーションになりそうです。自社農園の野菜や地元のジブエなどで多彩な料理を提供されます。
◎配食サービスも
自社農園では、障がい者だけでなく介護の高齢者も加わってもらうことを考えておられます。「自分たちは役立っていると、思ってもらえやる気や生きがいにつながります」と。
また、今後はセントラルキッチンとして真空調理、クックチルド調理技術を活用し、介護施設向けの配食サービスにも取り組む予定です。
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