みどり製菓(06・6691・6186)は、半生菓子の細工ゼリーなどを製造販売。大阪土産物菓子、アマビエ兄弟、妖怪のお菓子と新商品を次々開発、最近では噛む音を楽しむ「琥珀糖」がヒット、お菓子の力で笑顔を提供する。
「2016年に入社。将来を考えて時代のニーズにあった新しい商品を開発しなければと思いました」と、3代目の翠大輔専務。職人の伝統技を活かしたオンリーワン商品の開発に取り組む。
これまで約20種類の新商品を開発。中でも大ヒットしたのが大阪土産の「大阪銘菓みすたぁわらかす」だ。わらび餅とカステラをミックス、お笑いの街大阪らしい“笑かす”ネーミングに仕上げた。ちょんまげ姿の西洋人のパッケージデザインで、2019年から新幹線新大阪駅や空港などで販売、年間2万個を販売した。
コロナ禍ではアマビエが疫病退散するソーダー味の半生細工ゼリー菓子を商品化。ピーク時は月間2000個を記録。続いて、妖怪書家とコラボし8種類の妖怪をデザインした「妖菓子(あやかし)」を発売、話題を呼んだ。
現在、大ヒットしているのが琥珀糖の「こはく糖星のたより」だ。SNSを通じてASMRと呼ばれる噛み砕いた時のシャリシャリ音が人気で、小中学生の若年層に広がる。
翠専務が新商品のアイデアを出し、職人がカタチに仕上げる。従業員や外部のお客様に試食、アンケートなどで反応を探り改良して発売。「お菓子の力で人々を笑顔にしたい」と話している。
※プロフィール=1959年の創業。大阪市東住吉区東田辺3丁目に本社工場を持ち、砂糖、水飴、寒天を主原料にし、手づくりによる伝統的な細工菓子を製造する。従業員は約40人で年商2億円。
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