◎日本橋の電気街
大阪ミナミの日本橋。以前は電気街として知られ、大勢のお客様で賑わっていました。電気製品を安く買いたいと思えば、日本橋の電気街に出向き、「ちょっとまけてくれへん」と値引き交渉をしました。
しかし、郊外に家電量販店が次々と出店、いつの間にか日本橋電気街のイメージが薄れてしまいました。今ではフィギュアやメイドカフェのようなオタクのイメージが強まっています。
◎新入社員さんに取材
先日はそんな日本橋へ取材に行ってきました。フィギュアやメイドカフェの取材ではありません。電子部品の会社さんでした。
取材の1つの目的が、この4月に入社された新入社員さんでした。高卒で入社された方です。大学進学も考えられたようですが、やはりこの会社に入りたいと決断されました。
◎社長さんとは知り合い
高卒の学生さんを中小企業が採用するのは、なかなか難しいです。来てくれません。社長さんも大喜びです。
なぜ、来てもらえたか?実は小学3年生の頃から、社長さんとは知り合いでした。こちらの会社では、ずっと前から子どもを対象にしたロボット講習会を開催されていました。
◎和歌山から毎週参加
ロボット講習会の初期の生徒さんだったのです。和歌山から毎週土曜日に、お母さんに連れられてこちらの会社に通っておられました。
こちらでは、将来ロボットで活躍できる人材を育成したいと、子どもたちに無料でプログラミングなどを教えていました。その熱心な生徒さんでした。
◎プログラマーの仕事
中学、高校1年まで和歌山から通っていました。「社長さんにも親しくさせていただき、進学せずにこちらへの入社を決断しました」と。社長さんに連絡すると快く採用してもらえたそうです。
現在、開発部に所属しプログラマーの仕事に就いておられます。子どもロボット講習会の生徒さんでの入社は第1号だそうです。
◎若手人材採用につながる
「うちの講習会に参加した子どもが大きくなり、入社してくれるのは嬉しい」と、社長さんは嬉しそう。新入社員さんも「プログラミング言語を勉強し、1日も早く皆なの役に立つようになりたい」と、抱負を語ってくれました。
将来は、新しいロボットキットも開発したいそうです。ボランティアのロボット講習会が、一番大事な若手人材採用につながったのです。
良いことしましょう。将来、必ず会社にとって大きな利益を生むことになります。神様は恩返ししてくれます。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞