台形ネジ専門メーカーのノムラ 台形ネジ専門メーカーのノムラ(06・6583・7511)は、風通しの良い職場環境で元気なモノづくりを進める。納期遵守、加工情報の共有、ゴルフやボーリングなどクラブ活動も活発で、今年は過去最高の年商5億円をめざしている。
大阪市港区波除6丁目に本社工場を持つ。創業は昭和11年4月。「大口受注を中心にしていましたが、不況になると大打撃を受けることを経験。少量で付加価値の高いネジに絞り込むようになりました」と、3代目の野村博之社長。
30年前から手がけるのが台形ネジだ。ネジを回して上昇、下降する駆動用の送りネジ。当初素人集団でのモノづくりだったが、その後、技術力を高める一方、機械をカスタマイズして効率良く生産する体制を確立。
今では15台の機械が並び、口径1㎝から大きいものでは口径12㎝で長さ4-5mまで多彩な種類を製造する。水門、建築土木、ジャッキアップ、工作機械などに多彩な分野に台形ネジが供給。
「納期遵守を大事にしています。検査も製造現場と検査員のダブルチェック。加工のやり方も共有して生産性を高めています」と、顧客からの信頼は厚い。
「1人の人を大切に、心こそ大切なれ」の経営理念で人を大切にするモノづくりに取り組む。社員は24人で平均年齢は31歳と若い。有給休暇、年4回の賞与、残業も極力減らし大企業並みの待遇。家族同伴の忘年会、ゴルフ部、ボーリング部は会社負担もあり、格安で楽しめる。
「社長になって21年で、辞めた社員はわずか3人です」と、社員一丸で明るいモノづくりを進めている。
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