◎真逆のモノづくり戦略
若い職人さんで多品種少量の付加価値の高いモノづくり。元気な町工場のイメージですが、こちらの会社はそれとはまったく違う、真逆のモノづくり戦略を続けています。
のり面保護用のひし形金網(ラス網)に絞った“単一品目”の製造戦略を展開されています。値段も安い付加価値の低い商品。よその会社では、儲からないので製造を辞められるところ少なくありません。
◎職人平均年齢は70・8歳
工場で働く職人さんの平均年齢は70・8歳です。シニアパワーで単品量産体制を構築しています。低価格品でも品質と採算を確保し、持続可能なモノづくりを実現されていました。
「大手旅行会社の営業をしていましたが、父の急逝で跡を継ぐことになりました。しばらく鳴かず飛ばずの状況が続き、人材も集まりませんでした」と2代目社長。それを解決したのは、よそがやらないことをあえてやる逆張りの町工場でした。
◎海老の養殖事業
滋賀県長浜市の電子機器会社では、新規事業「おうみ海老」の養殖事業を展開されています。今年は前年比3倍の120万尾を目指し、関西エリアに加え首都圏にも拡販、安心安全の高級海老として普及させたい計画です。
太陽光発電のモジュール生産から撤退する中で、3年前から始めたのが海老の養殖。「海老の養殖は初めての経験ですが、独自の発想でやれば出来ると思いました」と、社長はおっしゃいます。
◎“家族力”でパワーアップ
東大阪市の硝子建材は、ベトナム人実習生の声がきっかけで、家族的経営を推進されています。経営者と日本人・ベトナム人従業員が親子のようにつながる明るい職場を実現されました。“家族力”でパワーアップされています。
2011年からベトナムから実習生の受け入れ、現在は大卒社員3人と実習生3人の合計6人のベトナム人が活躍。家族的経営のきっかけは2013年にさかのぼります。
食事した実習生から「従業員同士の絆をもっと深めてもらいたい。後輩の実習生がかわいそう」と訴えられたことでした。これではダメ。親子のような絆を持つ会社にしなければと気づかれました。
◎地域貢献のトレーサーハウス
滋賀県南草津で注文住宅建設、不動産事業を展開される会社。全社員参加の経営計画作成、防災につながる地域貢献のトレーラーハウス事業などSDGsにも取り組んでおられます。
南草津エリアを中心にした不動産売買、仲介、アパート管理、相続コンサルなどを行う。最近では、トレーラーハウスを活用したホテル事業にも取り組んでおられました。
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