竹原編集長の明るいコラム

中小企業もFA宣言で元気 (Free)

産業ジャーナリスト 竹原 信夫

2011年2月12日

◎会社はやっぱり人

 会社はやっぱり人です。1人ひとりの社員がやる気を出せば、一気に元気になります。ある社長さんが、おっしゃっていました。「中小企業は社員の数ではありません。社員のやる気。1人の社員が倍の力を発揮すれば、社員を倍にふやしたのと同じ。どうやる気を引き出すかですよ」と。

 その通りです。逆に社員が持っている能力の半分しか出さないと、実質社員は半分です。

◎社員の独立を推進

 先日、取材におじゃました東大阪のモノづくり企業さん、なかなかユニークな試みをされていました。この会長さんとは、ある業界団体の会合で知り合い、一度取材に訪れたいと思っていた会社でした。

 社員旅行など、いろいろな取り組みをしていますが、なかでもユニークなのが、社員にFA宣言してもらって、独立を応援するという取り組みでした。プロ野球のFA宣言はありませんが、実力があり、やる気のある社員は会社にFA宣言できます。

◎個人事業主として働く

 そして、会社が認めてくれると、個人事業主として独立できます。仕事は、同じように本社や工場で働きますが、会社の社員ではなく、独立社員として会社から注文を受ける形で、仕事をすることになります。

機械加工や設計担当の社員が対象です。「専門職の人のなかには、会社の組織になじまない人もいます。それと、幹部社員になって部下をまとめるより、自分で現場の仕事をする方が楽しい人も多いです」と。

◎独立資金をポケットマネーで貸与

そこで、会社から独立して、社員から独立社員になる制度を始められました。すでに約50人の方が、独立されているそうです。会社とは雇用契約ではなく、注文を請け負う契約で仕事をされます。

こちらの工場内に、独立社員が工場を建設するケースもあるそうです。独立資金がない社員には、会長さんがポケットマネーで貸してあげられます。

◎一緒に慰安旅行参加

会社のなかで、一国一城の主として、マイペースが仕事に没頭できます。先のリーマンショックで厳しい状況が続きましたが、「独立社員の仕事だけを減らすようなことはしませんでした」と。

FA宣言で独立したとはいえ、会社のファミリーとして、共存共栄で応援されます。社員旅行にも、独立した社員が一緒に来られ、仲間意識を強めておられます。個人事業主だけでなく、法人化された社員もいます。

◎グループ力が高まる

プロ野球と同じで良い仕事が出来ないと、FA宣言しても、仕事はもらえません。組織から一歩出ることで、実力が問われることになり、よりスキルアップできることになります。そうすることで、グループ力も高まるということです。


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