新日本カレンダー(TEL06・6972・5888)は、今年創業100年を迎えたカレンダーの老舗。ペット関連事業に進出し、ペット用品通販、動物看護専門学校(別法人)、さらにペット共生老人ホームと本社エリアが“ペット共生のメッカ”になっている。
大阪市東成区中道3丁目に本社ビル、兵庫県三田市にメイン工場、そして中国にも工場を持つ。約300種類のカレンダーを年間約2000万冊製造、国内で約30% のシェアを誇るトップ企業だ。
「カレンダーに続く柱に育っているのがペット関連事業です」と話すのは3代目の宮﨑安弘社長。動物病院向けのカレンダー営業がきっかけで、28年前にペット用品の通販事業に参入。
「当初は苦労しましたが、今は収益事業になっています」と。「PEPPY」のブランドで犬猫用の通販カタログを発行、全国8200の動物病院に置く。カレンダー印刷の端境期を埋める利点もあり、現在は全社売上の4割以上を占めるまでに成長。
「カタログ発行がきっかけで動物病院関係者とのネットワークが出来、ペット事業が広がりました」と。獣医師協同組合と連携し、本社敷地内に「大阪ぺピイ動物看護専門学校」を設立。これまで約3000人が卒業、愛玩動物看護師法が今年施行され、動物看護師が国家資格化されることで脚光を浴びている。
このほか、敷地内には動物の二次診療・最先端治療施設、夜間急病センターも誘致。最近ではペット共生型有料老人ホームも新設、「人と動物のための総合プラットフォーム」を目指す。
100年を機に、「笑顔あふれる365日のものがたりを」の新ビジョンを打ち出す。カレンダー事業、ペット関連事業ともにさらに強化し、現在の年商110億円強を近い将来200億円に高めたい計画だ。
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