泉乃井( TEL 072・263・2951) は、大阪府堺市で仕出し料理1 日1200 食( ピーク時) を供給する「仕出しのたぬき」を運営。その商売の原点が父から受け継いだ「お客様が笑う」サービス。クリーニング店など多彩な事業にも活かされている。
堺市西区浜寺船尾町東2-256。道路沿いにある店舗の屋根には巨大な信楽焼のたぬきが目を引く。来年創業40周年を迎える仕出し店で、堺周辺では仏事の仕出し料理、弁当などで人気を集めている。「原点は父が始めた八百屋です。
その後、スーパーへと成長する中で、父に言われて6 歳から商売を手伝っていました」と、打谷一夫社長。小学生時代には1人でみかん販売。中学生、高校生では営業許可申請、銀行との交渉をするなど、父から商売を学ぶ。
その原点が『お客様が泣いてて、お前が笑ろてたらあかんのや。お客様が笑ろてて、お前が泣いとかなあかんのや。商売はそれぐらいが丁度ええんや』。父から受け継いだ商売の心得。今も店舗に掲載。「父の墓石にもこの言葉を刻んでいます。
笑ってもらえるように、お客様を思い、心を込めてつくっています」と。月替わりの幕の内パック、松花堂など多彩なメニューを、堺を中心に大阪南部地区に配達。また、店内でもいただける。
コロナ禍で一時需要が激減したが、今では多い時で1 日500-600 食を提供するなど、回復基調にある。「コロナ禍の中でスタッフとの関係が強まり、お客様に笑ってもらえるように一丸となったサービスを進めています」と。
打谷社長はコネクトグループ代表として、マンション経営など多角化を推進、その1つコインランドリー「洗太くん」も展開。ふとん丸洗いでは宅配、ふとん診断書、キレイなパッケージなどオンリーワンのサービスが人気だ。
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