杏林社(TEL06・4309・5009)は、モノづくりから万引き防止防犯事業に参入、実績を上げる。電波式防犯ゲート、カメラ、AI など最先端技術を活用した防犯システムを次々と開発、日本一の万引き防止対策を進める。
大阪市東成区東今里に本社を置き、創業は2008年。当初はCD、DVDレンタルショップ向けの光ディスク研磨用の消耗部品を製造販売した。
レンタルショップの形態がネットへ移行したため、新規事業の開拓に乗り出す。「レンタルショップの方々に困りごとを聞くと万引き防止対策に行き着き、万引の無い世の中にしたいと思いました」と清永浩史社長。
電波式コードレスショーケースガードなど多彩な万引き対策商品を開発。「お客様の声をしっかり聞きながらオンリーワンの商品を販売しています」と。
直径9m の電波エリア内から商品を外に持ち出すとアラームが鳴る持ち出し防止システム。エリアも自由に変更、アンテナの重さを軽量化することで、天井シーリングを活用して電源と設置場所を確保するなど、多彩な工夫を施す。
360度カメラ、AI を活用して数台のカメラを1台で対応、上や横目線で確認出来る。「万引きの抑止だけでなく、店員さんの負担減にもなります」と。
このほか、ヒモが自由に伸びて商品を確認できる小物立て、商品棚が上下に調節できるる販促什器なども商品化する。年商は約5億円でディスク研磨と防犯システムが半々だが、「近い将来は防犯システムを7割に高めたい」と期待している。
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