◎中小企業でもコンプラに関心
最近、取材先でもよくコンプライアスという言葉を聞きます。日本語で言えば、法的遵守ということです。
これまでは大手企業で、この言葉がよく使われていました。が、中小企業でも健康関連のビジネスなどで「実際に、この健康食品を使って元気になった人がたくさんいますが、治るなどの言葉は使えません。気を遣います」などとおっしゃいます。
◎中国では最高は使えない
コンプライアンスが浸透しているように見えますが、実は日本のコンプライアンス。まだまだエエ加減なものがたくさんあります。中国に比べて日本のコンプライアンスは進んでいるように、見えますが、意外な落とし穴もあります。
広告関連の仕事をされている中国の人に聞いた話では、中国の広告で最高という言葉は使えないそうです。日本では、最高級、最高の品質など最高は溢れかえっています。
でも、中国は「最高というのは、それ以上の物がないということで、みだりに使える言葉ではない」と、広告の表現としては使えないらしいです。確かにそうです。日本では最高という言葉、高品質と同じように乱発されています。
◎1合の日本酒、大半がごまかし
先日も、懇親会である社長さんが、「居酒屋で1合のお酒を注文しても、ホンマは7-8割、1合ありませんで。あれ、偽装ちがいますの?」と問題提起されました。たまたま、そこに飲食店のオーナーもおられ、早速、自分のお店でのお酒をきっちり1合あるように改善されたそうです。
大手居酒屋チェーンの日本酒1合を抜き打ち検査すると、えらいことになるかも知れません。お客様でもみなさん、1合なくても当たり前と思っているようですが、間違いなく表示違反。これホンマにやりだしたら違反が続出するのではないでしょうか。
◎新製品で元気はおかしい
緊急記者会見で、大手居酒屋チェーンの経営者さんが、「きっちり測っていませんでした」と、頭を下げるシーンが目に浮かびます。
これ以外にも、先日テレビCMで健康食品の新製品を流しておられました。まだ、発売して1ヵ月もたってない商品。それを飲んで、あたかもこんなに元気になりましたーというようなタレントさんのコメントがありました。
◎せめて半年経たないと…
これもおかしいですよね。医薬品でもない健康食品。いくらなんでも、そんなに急に効果が出るとは思えません。健康食品新製品のCMは、最低半年程度経たないと、元気になったイメージを出してはアカンと思います。
そんなこんなで、大企業を含めてエエ加減なコンプライアンスまだまだありそうですよ。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞