大阪市大正区、港区の町工場と地元が一体となって地域の元気づくりに取り組む。その中核を担う木幡計器製作所(TEL 06・6552・0545)は、「りびんぐラボ大正・港」事務局、ベンチャー支援拠点として活躍している。
明治42年の創業。大阪市大正区南恩加島に本社工場を持つ圧力計メーカーの老舗企業。デジタル技術を活かし、携帯型呼吸計測器など医療分野にも取り組む。
木幡巌社長は会社のトップである一方、地元大正区、港区のモノづくり企業の代表の顔を持つ。12月3日開催予定の大正ものづくりフェスタの事業実行員会の委員長を務める。
全国から修学旅行生を受け入れた工場見学、高校生のボランティア活動受け入れなど地元高校との交流。2018年には、IoTとライフサイエンス系ベンチャーのための支援拠点として「GarageTaisho」を社内に開設した。
2020年1月には地元モノづくり企業と地域基幹病院との介護・福祉を含めた医工福連携プロジェクトが発足。コロナ禍の中で、フェイスシールドなどを開発、成果を上げている。
本社内に課題解決型のモノづくりの町を目指す「りびんぐラボ大正・港」の事務局も置く。「75社が参加、毎月オンラインで会議をしています。地元の企業で働く人もたくさんおられ、モノづくり企業、区民が一緒になって助け合い、新しい文化をつくっていきたい」と。
今後、企業の製品実証を地元で行う一方、地元で開かれる大阪関西万博ではサテライトモノづくりをアピール、区民と一体となった地域の元気づくりを進めている。
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