青果店を運営する、やさい工場(TEL 0725・92・5980)は、新たな青果ビジネスに挑戦する。既存の青果販売に加え、ぶどう栽培、カフェ経営、次世代型スーパー経営と、ネット時代に対応したこだわり重視の経営戦略を推進する。
大阪府和泉市はつが野に本社を置き、設立して22年目を迎える。和泉市、泉佐野市、岸和田市、堺市と大阪南部地区で、青果店を中心に11店舗を運営、地元で親しまれている。
「ネット社会になり、青果店の経営も今までとは違うこだわりのある戦略をしないと生き残れません」と、2代目の西田明良社長。本社事務所の1階はカフェ「はつが野テラス」として運営。店舗で扱うフルーツを活かしたサンドイッチやパフェが人気。コーヒーも焙煎からオリジナルにこだわる。
フルーツでは、約10年前から和泉市と岸和田市の1000坪でシャインマスカット、続いてナガノパープルを自社栽培。有機肥料にこだわり安心安全なぶどうを提供する。また、糖度の高い和歌山のみかん、沖縄のトマト、地元の水ナスなど特色ある青果物を積極的に扱う。
2年前には南海電鉄の協力で和歌山市東蔵前丁に次世代スーパー「キーノ店」を開店。地元の生産農家とお土産物・加工品などを扱う地元の業者約70軒と連携、新鮮食品を提供し人気を得ている。
「こだわりの青果物をオシャレな売り場で販売、消費者の感動や共感を得ることが大事」と。今後は既存店についても新しい店舗に変身、新時代の青果ビジネスを進めようとしている。
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