ZenGroup(TEL 06・4560・4070)は、越境ECサイトで約150カ国に500万点以上の日本商品を輸出、年商100億円を突破する。ロシア侵攻、コロナ禍などの苦境を乗り越え、日本人・外国人スタッフ一丸で元気経営を進める。
日本の大学卒業と同時に2014年にウクライナ・ロシア出身の4人(CEO)が、マンションの1室で起業。世界の越境ECにおける日本販売額シェア20%を目指し、日本商品を海外へ届ける3つのサービスを行う。
具体的には「ZenMarket」は、海外消費者の注文を代行して購入、倉庫で梱包、海外へ発送する購入代行サービス。
「ZenPlus」は、全世界に販売できる越境ECショッピングモール。海外のお客様との交渉、決済、海外発送を担当、ノーリスクで海外販売ができる。すでに2700社が出店中。
「ZenPop」は日本の魅力が詰まった多彩な商品を箱に詰め、毎月定額料金で海外のお客様に届けるサービス。文房具やラーメンなどがある。このほか、「ZenPromo」は国別のマーケティング戦略を提案。企業や地方自治体合わせて約40社・団体に販促サービスを行う。
「日本の商品は世界で人気がありますが、ネットで直接購入する人は5%に過ぎません」と、スロヴェイヴィヤチェスラヴ社長は成長の可能性を強調。コロナ禍では前年比75%の伸びを見せ、42カ国で独自の物流ルートを整備した。
また、ロシアの侵攻でロシア向けはゼロに。ウクライナ向けも一時10分の1に激減するが、趣味雑貨、お菓子が好調で今は侵攻前の倍の月4000個の出荷に回復。「日本の皆さんから応援メッセージもいただいています」と喜ぶ。
国内外含めたスタッフは約400人。大阪市中央区瓦町1丁目の本社事務所では約130人が勤務、その6割は専門技能を持つ外国人。卓球台、リフレッシュスペースもあり明るい職場を実現する。
「2-3年かけて国内の物流連携、マーケティング支援提供体制を整備。総輸出額で年率30-40%アップを今後目指したい」と、中小企業の海外展開をサポートする。
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