太田鉄工所(TEL072・230・5591)は、試作単品加工に特化したオンリーワンのモノづくりを進める。複合機2台、五軸加工機4台など最新鋭設備とユーザー、協力会社との厚い信頼関係が強みだ。
大阪府堺市中区楢葉に本社工場を置き、約50年以上の歴史を持つ。工場入り口の電子掲示板では、道行く人に多彩な材料を使った高精度単品加工の強みを訴える。
「非鉄金属、超硬合金、樹脂など約100種類の素材を加工しています。SNSなどで知った方からの相談も多いです」と、太田勝久社長。奥様の太田由恵専務、社員約20人が1個からの試作品に真摯に対応する。
大手企業からのミクロンオーダーの部品加工や個人の部材加工のニーズに対し、要望通りの多様な加工を行う。本社工場には最新鋭の複合機、五軸加工機のほか、マシニングセンター4台、NC旋盤4台。さらに、3次元測定機、CAD/CAM、画像測定機などの装置が並ぶ。
「設備投資は私の趣味かも知れません(笑)。まず自分が使い、少しずつ慣れると社員に任せています。しっかり使いこなせています」と、製造現場に強い社員がそろう。また、大阪周辺を中心に全国約30社の協力工場とネットワーク、高精度で複雑な加工も実現する。
口コミで広がり、医療機関連からの注文もある。「今後は単品加工で夜間稼働などFA化にも挑戦したい。工場が狭くなってきたので新工場の建設も検討したい」と、元気なモノづくりを進めている。
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