◎社長さんでも文章上手
新聞記者になって、約40年になります。この道一筋ですから、「記事を書くと、分かりやすく、うまいこと表現されますな。さすがプロですね」と、時々、お褒めの言葉をいただきます。でも、ボクの文章が全てうまいか?というとそうでもありません。
後で振り返って読んでみると、何か分かりにくい文章やな、と思うこともよくあります。出来上がった原稿は、一度取材した社長さんにも目を通してもらいます。そんなときでも、ボクの文章よりもっとうまい表現をされる方もたくさんいます。
◎店員さんをやり込める悪趣味
自分ではプロと思っていますが、ボクよりも文章力ある素人さんはたくさんおられます。
パソコンに強いある社長さんは、休日家電量販店に出かけて、店員さんに勝負を挑むのが趣味とおっしゃいます。 新しいパソコンをしっかり勉強して店員さんに難しい質問をぶっつけられます。「そんなことも知らんのんかいな」と、相手を負かせてしまうことに、喜びを感じておられます。あまり良い趣味とはいえませんが…。
◎素人の強み
プロと素人。技術や知識などで、一線を画すほどの差があります。だからプロと言えるのでしょう。その一方で、プロが気づかないようなことを、逆に素人がズバッと指摘することも、素人の強みであります。
今回の東北・関東大震災でも、そんなことを感じました。専門家がたくさん集まった日本地震学会でも、予知が出来ませんでした。そんななかで、ある週刊誌では地震を予知した民間人の話が出ていました。
◎専門家は後づけがうまい
専門家の先生は、テレビで起こった解説はうまいことされます。でも、予知はされません。
為替の専門家と一緒です。円高になった後付の解説は、みなさん上手にされます。それやったら、円高になることを先に予知してもらいたいと思います。
今回の福島原発でも、日本政府は発電所から半径20キロ、30キロと区切って避難情報を発信されました。そのとき、素人のボクはすぐに疑問に思いました。
◎コンパスでマル書いてエエの?
原発のある場所からそんな簡単にコンパスでマル書いてエエの?ということです。というのも、九州の火山の噴火では、風や山の地形で火山灰の飛ぶ場所は、距離とは関係なく異なっていることを知っていたからです。
今回の放射能も同じです。単純に円を書いた政府のやり方に、専門家の一人くらいは、その間違いを指摘してもらいたかったと思います。
◎テレビ放映を短縮
このほか、長靴履かずに原発内部に入るのも、素人でも危険なこと分かります。専門家の誰も気づかないのはおかしいです。
それと赤ちゃんと大人と、年齢や体重で放射のダメージが違うなら、一律に大丈夫、ダメとは言えないでしょう。子供でも40キロの人もおれば、大人でも40キロを切る人もいますよ。体重が重要だと思いませんか。新陳代謝の問題なら若い人よりも高齢者に作業に当たって貰ったほうが影響は少ないかもしれません。
電力の節約を呼びかけるなら、まずテレビの放映時間を短縮すべき。ラジオとテレビでどれだけ消費が違うか知りたいです。
以上、素人の発想でした。
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