竹原編集長の明るいコラム

変質する中小企業の中国ビジネス(Free)

2010年8月 2日

◎生産拠点から市場へ

 中小企業の中国ビジネスが加速しています。
以前は、現地に生産工場を見つけて、安くつくることにチエを絞っておられました。ところが、最近では日本の商品を中国市場に売るメイドインジャパン事業を始める人が増えています。

生産拠点から市場として、中国に関心を持ち出す経営者さんが増えているのです。でもでも、ビジネスの世界はそう単純なものではありません。

◎中国でのモノづくりに変化

先日取材しました会社さんは、中国をあくまでも生産拠点として、積極的な活動を進めておられました。ただし、そのモノづくりの仕方が、以前とはだいぶ変わってきました。

人件費の安い工場で、ローテクのモノをつくってもらうのではなく、ハイテク部品などを現地の工場でつくってもらうという戦略です。「中国の大手企業はもはやハイテク部品をつくれます。ただ、中国の中小企業はまだまだそのレベルには達していません」と。

◎中国の中小企業が元気

そこで、こちらの会社では、中国の中小企業に目を付けて、技術指導して精度の高い部品づくりを指導。それを買い上げて日本市場へ持ち込むというやり方を始められました。

日本の中小企業が中国へ工場進出するだけのパワーがなくっているのも事実です。一方、現地の中小企業は世界の工場という位置づけのなかで、パワーを高めています。

「中国の中小企業はここ数年間で体力を付けて、設備投資できるだけの実力を持ってきています」と。

◎技術指導を受け設備投資

「でも、まだまだ現地の中小企業のモノづくりはええ加減ところが多いです」と。
これから伸びそうな工場を見つけると、「日本からこれだけの部品を安定発注します。その代わり、工場を設備投資し、品質を高めてもらうのが条件」と提案されます。

現地工場にとっても、日本の技術指導を受けることで、品質が高められます。設備投資をしなければなりませんが、条件を飲んで乗ってくる企業が少なくありません。

◎現地の中小企業を育てる

そして、普通の中国の中小企業を徹底指導されて、日本企業の要望通りの部品をつくらせているのです。日本のこの会社は、国内に小さな工場を持つだけで、大半は中国にこうした協力工場を持っているだけです。

既存の工場を使うのではなく、現地の中小企業を育てているのです。お金のない日本の中小企業さんは、知恵を絞って中国に新しい生産拠点をつくり上げているのです。
日本のモノづくりは知らないうちに、どんどん進化しているようです。


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