◎元気企業の共通点
この厳しい経済環境化でも、きっちりと利益を確保されている会社はたくさんあります。その共通点も、たくさんありますが、最近の取材で出会った元気企業では、社員が少ないということでした。
まず1社はふとん販売会社でした。一般消費者を対象にした町のふとん店ではありません。地方の問屋さん向けに、ふとんを卸している会社です。
◎15年前に独立
今の時代、ふとんは通販や量販店で購入されるケースが増え、町のふとん店はあまり元気がありません。
15年前に独立して、ふとんの商売を始めておられます。スタートしたときから、しっかりした売り上げを確保されているのです。
◎“ほんまもん”のふとん
「ほんまもんのふとんを安く売っているとお客様に喜んでもらえます」と社長さん。街で見かける健康を売り物にした超高価格なふとんを売っておられるのではありません。普通のふとんです。
「うちは大手のようなブランドがあるわけでもありません。品質と値段で勝負するしかないのです」と。「量販店は安く売るために品質をどんどん落とされています。ほんまもんのふとんを購入されたら、歴然とわかりますわ」と。
◎3人で年商3-4億円
お話を聞いていて驚いたのは、社員の人数でした。仲間2人と一緒に独立されたのですが、実質3人だけだそうです。「良いものを安く提供すには人件費をかけないようにしないとね」と、おっしゃいます。
年商を聞いてさらにビックリです。年商3-4億円をずっとキープされているのです。社長も社員もなく、3人が自分の責任で仕事をされていました。
◎ネットショップも3人で4億円弱
一方、ネットショップを展開されている会社さんも、年商4億円近い売り上げを確保されています。しかし、社員はやはりたったの3人でした。残りはパートさんです。
手芸用品のネットショップですが、生地やリボンなどを大量に買い付け、協力工場でカットしたりしてネット販売されます。他社と比べて、「5割は安いですよ」と激安を自負されます。商品管理、在庫管理、受注システムなどITに積極投資して、社内の合理化を徹底されています。
◎良い商品を低価格で販売
そのお陰で、他社を圧倒する価格を実現しているのです。「良い商品を低価格で提供するには工夫しないとね」とおっしゃいます。
その1つに人件費があるのです。みなさん社員を雇うことには、すごく慎重になっています。社員が少ないのは会社にとっては良いのですが、社会から見ると問題です。
◎ビジネス現場では雇用を増やさない
雇用を増やすのは、今のビジネスの現場ではなかなか難しいです。国による政策的な対応が必要と痛感しました。うちも社員はボクを含めて3人だけです。すんません!
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞