◎ヨソとは違う取り組み
時々、病院の取材もします。最先端医療機器の導入や待合室をビジネスマンのためにネット環境を整えたワークスペースにするなど、いろいろと工夫されています。中小企業と同じで、ヨソとは違う取り組みで元気な病院経営をされているところがたくさんあります。
先日、取材しました奈良の病院はビックリでした。病院と言っても、人間ではありません。そう、ワンちゃん、ねこちゃんのペット病院でした。
◎3階建てのペット病院
3階建ての大きなペット病院です。1階の受付は、吹き抜けスペースにもなっており、明るい待合室です。診療室も3つあります。街のクリニックより、規模は大きいです。
院長先生の登場です。2代目さんで、まだ若いです。「できるだけ人間の病院に近づけたいと思って、この病院を建て替えました」と。近くの場所から、この広大な場所に移ってオープンされました。
◎CT、超音波メスも
先生がおっしゃるように、人間の病院並み、ひょっとしたらそれ以上でした。最先端の医療機器がそろっています。レントゲン、手術用の超音波メス、これって人間と同じものだそうです。止血に効果があります。
血液検査装置もあります。ここはペットながら自前で血液検査ができます。さらに、CTも導入されています。街のクリニックでも、自前の血液検査、CTを導入しているところはほとんどありません。
◎リハビリ用プール施設
CT室を見せてもらいました。大きさは人間用のものと、そんなに変わりません。「人間は動かないで検査できますが、動物は動くので麻酔をかけてやります」と。なるほどね。
トレーニングプールもありました。これはリハビリ用です。犬や猫のサイズに合わせて、水の量を調整し、水中歩行できる装置です。筋力トレーニングや動物の肥満解消にもなるそうです。
◎デイケアサービスも
2階には、手術室、入院室もありました。ちょうどお邪魔したときは、手術をされていました。この手術室は隣の部屋からも覗くことができ、飼い主さんが入って、可愛いペットの手術をみておられました。
入院施設では、「介護の必要なペットも一時預かりしています」と言われました。人間の介護サービスのデイケアサービスとおなじようなものです。
◎午前4時半まで対応
さらに、このペット病院では午前4時半まで、緊急ペット患者も受け入れておられます。8人の獣医師さんが交代で夜勤されているのです。「人間でやっていることと、できるだけ同じようにしてあげたい」と言われていました。
至れり尽くせりの病院でした。そのうち、ペット専門の救急車が登場するかも知れませんね。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞