竹原編集長の明るいコラム

ヒット商品のタネ、隠れている! (Free)

2011年9月 4日

◎大震災で脚光の電池ホルダー

中小企業さんは、なるほどと思えるようなユニークな新商品を開発されます。前にもご紹介しましたが、東日本大震災で一躍脚光を浴びた電池ホルダーもその1つでした。

これは、家のなかには単3の電池はたくさんありますが、大きい単1の電池はあまりない。ということに目を着けた中小企業さんが開発されたものです。懐中電灯にはこの単1の電池サイズが多く、震災直後、大阪の電気店でもあっという間に単1の電池がお店から消えてしまいました。

◎困っていることたくさんある

でも、この電池ホルダーがあると、単3の電池でも単1として懐中電灯にも利用できるスグレモノです。そう、世の中には人知れずに困っていることが案外たくさんあります。そこを突いたら、ヒット商品になるのです。

先日、岐阜県で取材しました家庭用品メーカーさんも、オンリーワンのおもしろい商品を見つけました。その名は、「ポテトング」でした。ポテトのトング??ポテトでなくポテトチップスのトングでした。

◎ポテトングとは

残業で夜にポテトを食べながらパソコンをすることが、よくあります。その際、手でつかんで触ると、キーボードに油や塩がついてしまいます。

そこで、手でつかまえなくても良いように、ポテトチップスをつかむ専用のトングを開発されたのです。ボクのような年寄りの世界では、そんなもの手を拭いたらええだけ。わざわざ、トングを買う必要があるのかと思ってしまいます。

◎繊細さが光る日本商品

このポテトングの話を仲間にすると、「いやー、実はうちの息子もテレビ見ながら、箸でポテトチップスつまんでいましたわ」とおっしゃいます。そうなのです。最近の若い世代は、手が汚れるのを極端に嫌います。

お菓子を触った手で、テレビのリモコンチャンネルをさらないのです。このポテトングには、特殊な工夫がしてあり、強くつかんでもポテトチップが割れないようにしています。さすが日本人の商品です。繊細さが光っています。

◎息子、娘をよく観察

カラーバリエーションもそろえられました。価格は1個399円。昨年7月から売り出され、ほぼ1年間で30万個を売るヒット商品になっています。でも、社長さんは、「本当は100万個を目標にしており、3分の1でした」と残念そうです。

この商品は生活必需品でもなんでもありません。それでも、30万個を売られたのは、立派だと思います。息子や娘さんをよく観察しましょう。きっと、ヒット商品のタネが隠れているように思います。


▶▶▶▶▶▶【YouTube】4/10^UP


▶魅力と驚きが詰まった作品展


三田理化工業社長 千種 純さん

応援・協力

明るい認証制度「AKS0041」

日本一明るい経済新聞は、明るいシステム倶楽部の協力を得て、職場を明るくする認証制度をスタートしました。

(続きを読む)...

本誌をバックアップ!! 財界アドバイザー

「日本一明るい経済新聞」は、各種財界人からのバックアップを受けております。

(続きを読む)...

KANSAI仕事づくりの会

KANSAI仕事づくりの会は、「αゲル」「曲面印刷」を開発した、アース研究会会長である中西幹育氏を囲み...

(続きを読む)...

twitter 日本一明るい経済新聞 編集長 竹原信夫

Warning [PHP]: opendir(/virtual/119.245.206.194/home/system/modules/blog/images/caticon): failed to open dir: No such file or directory in file class/xoopslists.php line 113