◎日本の食文化にあこがれ
中国での印象、日本に帰ってもまだまだ強く残っています。高速道路、ビルやマンションの建設ラッシュ。こんな話は、皆さんもあちこちでいっぱい聞いておられるので、パスします。
中国人の日本への関心はすごく強いものがあり、どちらかという好印象というものです。前回の日本のサブカルチャーもそうですが、日本の食文化に対しても、若者を中心にあこがれのようなものがありました。
◎回転寿司はまずい!
西安では回転寿司店に行きました。内陸部でどんなネタが出てくるのか、楽しみでした。そうしたら、やっぱり新鮮な魚介類は、お目にかかりません。カリフォルニア巻きのようなもの、ウインナーがのったもの、サーモンもありましたがイマイチ。たまごもひどかったです。
味噌汁も注文しましたが、味噌の味がほとんどしない有様。寿司飯も酢があまりきいていません。一言で言うと、「まずい」でした。でも、現地の人に聞くと、若者を中心にこの回転寿司を食べにくるそうです。
◎大衆の日本食はこれから
日本の食文化を知ることが、オシャレになっているとのことでした。上海ではたこ焼のお店、回転焼きのお店も見つけました。以前からある日本料理店ではなく、日本人が普段食べている大衆の食文化が中国でボチボチと出始めているのです。
これは新しい現象だと思います。これまでは、中国は生産基地として注目、モノづくりオンリーでした。その後、消費地として脚光を集め、ユニクロ、吉野家なども出ています。マクドナルド、ハーゲンダッツ、スターバックスなどの外資も目立ちます。
◎サブカルチャーフードが注目
たこ焼、回転焼きなどは、現地の中国人か、日本の企業家がやっているのか、よく分かりません。が、世界的な外食チェーンではなく、中小企業レベルでの取り組みではあることは間違いありません。
日本の飲食業界にとって、中国市場は有望な市場だと思います。日本の大衆的な食べ物は、オタクやマンガと同じで、“サブカルチャーフード”として、中国人に受け入れられる可能性は大きいです。
◎CoCo壱番屋のカレーショップ
上海では大学の教授から、「CoCo壱番屋のカレーショップには日本では見られないサービスがありますよ」と言われ、一緒に行きました。そうしたら、女性のスタッフが、水を出すときに「冷たい水ですか、温かい水ですか?」と聞いてくれるのです。
中国、台湾もそうですが、冷たい氷水を飲む習慣があちらにはないのです。こうした現地の食文化を知って、少し工夫するということが大事なのです。CoCoイチのカレー店、えらい繁盛していました。
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