◎音楽事務所を運営
モノづくりの会社、システム開発会社などいろいろなところへ取材に行きます。でも、音楽事務所の取材はそんなに経験はありません。先日、兵庫県伊丹市の音楽事務所を取材しました。
音楽事務所といっても、女性のオーナーが基本的には1人でやっている小さな事務所です。音楽事務所だけでなく、カラオケ喫茶も経営されていました。
◎チャリティーコンサートを開催
昼はボイストレーニング、夜はカラオケがメインになるようです。「40年以上もこの道一筋です。先日は東日本大震災のためのチャリティーコンサートも開きました」とおっしゃいまいます。
お話を聞いていると、500人以上が参加、100人が舞台に上がって出演されたそうです。個人でやっておられる音楽事務所で、これほど大きなイベントをやられるのは、大変珍しいことです。
◎四国で音楽教室展開
「どうしてそんなにたくさんの人が集まるのですか?」と、お聞きしました。「これまでかかわっていただいた方ばかりです。なかには、徳島の阿波踊りの連も参加してくれました」と。「阿波踊りの連?」と聞きなおしました。
「そうなんです。こちらへ来る10年前までは徳島におり、そこで教室を大々的にやっていました」と。お聞きすると、この方は博多の出身で、音大を出て結婚され徳島に住んでおられたそうです。
◎徳島時代に「連」を結成
そのときに、友人にボイストレーニングを教えたのがきっかけとなり、教室を始められます。ピーク時には、四国4県、福山、府中など中国エリアにも教室を出され、10ヵ所の教室を持っておられたそうです。
そんなときに、徳島阿波踊りの「連」をつくろうという話があり、独自の連を結成、会長として現在も続けておられます。
◎作詞家としても活躍
そんな仲間が集まって、チャリティーコンサートを開催されたのです。500人以上の人を集めるなんて、凄いパワーです。
ボイストレーニングの先生だけでなく、さらに作詞家でもあるのです。この秋には歌手を一人デビュー、作詞を担当した新曲を出されました。
◎やっぱり心が大事
そこで、うまく歌えるコツを教えてもらいました。「歌は人柄が大事です」という意外な言葉が返ってきました。「いくらリズムが取れて、声が良くても歌手にはなれません」ときっぱりおっしゃいます。
「やはり心ですよ」と言われます。「日本語をしっかりとかみしめて、相手に伝える努力をしないとね」と。「何事も頭でなく、コツコツと覚えないと」と、まずはマイクの持ち方から教えてもらいました。
なにやらこのアドバイス、ビジネスにも大いに役立つように思えました。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞