◎女性経営者が活躍
最近、元気な女性経営者さんが増えていることは、このコラムでも何回も取り上げています。先日の取材でも、またまた実感してしまいました。
社長さんだけでなく、スタッフ全員が女性のなでしこ軍団でした。何をつくっている会社か。これがまた変わっていました。
◎50年以上納豆づくり
納豆です。あのネバネバの納豆です。関東と違って、関西ではあまり納豆を食べる食習慣はありません。関西では不利なビジネスと言えます。
でも、あえてその納豆を50年以上もつくり続けておられるのです。「もともとは父が創業したのですが、病気で亡くなってから私が引き継いでいます」と、女性社長さん。ニコニコ笑顔の明るい社長さんです。
◎なにわら納豆を開発
スーパーなどで、見かけるようなナショナルブランド納豆ではなく、オリジナル、よそには無い納豆ビジネスを展開されています。「父も納豆づくりにはこだわっていました。私も父の遺志を継いでこだわっています」と、おっしゃいます。
その1つに、なにわら納豆がありました。天然のワラに生息している納豆菌を活用して、昔ながらの納豆をつくっておられるのです。
◎アイデア納豆をラインアップ
「深い味のある納豆ですが、関西人が嫌う納豆独特の臭さはありません」と、関西での納豆づくりに工夫されています。商品名もナニワのワラ納豆ということで、なにわら納豆です。さすが、関西人の発想です。
このほかにも、うずら玉子とネギ入りの納豆など、アイデアいっぱいの納豆商品をラインアップされています。
◎20歳代から70歳代の女性
「全て社長さんがアイデアを出しておれるのですか?」とお聞きしました。「確かにアイデアは私ですが、その後は女性スタッフ全員で検討して商品化しています」と言われます。
20歳代から70歳代の女性が、一緒になって知恵を絞っておられます。生活者の目線で開発しているのが、ヒット商品につながっているようです。
◎関東の学生さんが工場見学
最近では、関東の修学旅行の学生さんが工場見学に来られました。「どうしてまた大阪で…」とお聞きしました。「関東地方の納豆工場が東日本大震災の影響で、見学できなこともあったようです」と、こんなところにも震災の影響がありました。
当日、26人の学生さんが来られ、納豆づくりを体験、試食もされました。学生さんが体験でつくった納豆は、後日、送ってあげられ、喜ばれたそうです。
また、震災で関東での納豆の供給が不足、こちらから送られたところ、関東での評判も良かったそうです。「全国的に販売できるようになりました」と、関西の納豆が全国へ広がりそうです。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞