◎中小企業の海外進出加速
円高で日本の中小企業は大変厳しい状況に追い込まれています。東大阪周辺のモノづくり企業でも、このままでは経営が成り立たないと、中国をはじめアジアへの工場進出を真剣に考えておられます。
でも、海外進出といっても、そう簡単にできるものではありません。実際にアジアに進出された中小企業さんでも、その後、撤退されたところが少なくありません。
◎出るも地獄、残るも地獄
「出るも地獄ですし、出ないにも地獄ですわ。どないしたらよろしいねん」と、悩んでいる中小企業の社長さん、少なくありません。リーマンショック、東日本大震災、円高と本当に苦しい状況にあります。
そんななか、先日、大阪で中小企業の関係者約400人が参加したサミットが開催されました。テーマは「3S」。そう整理、整頓、清掃のあの3Sのサミットです。
◎大阪で3Sサミットが開催
全国から3S活動に取り組む中小企業さんが集まり、お互いに3S活動の情報交換をされました。みなさん、すごい元気があり、中小企業の不況を吹き飛ばすような勢いがありました。
実はボクの取材でも、そのことをいつも感じています。工場へおじゃまして、生産現場を見ると、この会社がうまくいっているか、どうかすぐに分かります。
◎カリスマ指導者
キレイな工場はみんな業績が良いのです。3S活動をされている会社は、なぜか不況にも負けていません。だから、この3Sサミットにも大変興味を持って取材に行きました。
この3S活動の普及を中小企業さんに指導されている方が、関西におられます。3Sサミットでも、基調講演をされました。ボクは、3Sのカリスマ指導者だと思っています。
◎3Sで心が変わり会社が変わる
関西で3S活動のモデル企業の大半は、このカリスマ指導者の息がかかっているところが多いです。でも、ご本人はカリスマのようなイメージではありません。優しい感じ、おもしろい人です。
「工場をキレイにするだけではダメですよ。生産性の向上、効率アップ、収益性の高い会社にすることが目的です」と、3S活動の最終目的をしっかりと語ってくれます。「3Sで人の心が変わり、会社も変わります」と。
◎3Sでモノづくり大丈夫
円高で自信を無くしている中小企業の経営者さんに、「大阪のモノづくりはまだまだやっていけます。大丈夫」と、うれしいことをおっしゃってくれます。3S活動をしっかりやれば、リードタイムが35%短縮できると強調されます。
円高克服のため、中小企業ではいろんな経営改革を検討されていますが、ボクはまずこの3S活動があると思います。3Sでこの円高を乗り切りましょう。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞