◎祝賀会の司会引き受ける
取材と大学での授業や講演、そして時々テレビに出演させていただいています。これがボクの仕事の大半です。これ以外の仕事は、ほとんどありません。
ところが、先日は奈良の経営者さんに頼まれてしまい、祝賀会の司会進行をやりました。何の祝賀会かというと、この社長の出版記念と経営されているホテルのミシュランガイド掲載を祝う会でした。
◎簡単なようで難しい
友人の結婚式2次会の司会をちょっとやるのとはえらい違いです。ネクタイや正装されている方がたくさんおられました。
司会進行表をいただいていましたので、その進行表に沿って読めば良いのです。簡単なように思えますが、なかなか大変です。
祝電も読んで欲しいと言われましたが、会社名、団体名、お名前で読みにくい字もたくさんあります。1つひとつ確認しながら、失礼のないように読まなければなりません。
◎汗をかきかきやりました
また、間際での途中変更もあります。あいさつを予定していた人が欠席、逆に予定に無かった人を指名して欲しいなど、どんどんややこしくなっています。
プロの司会者なら、慣れておられるので、途中での急な変更もアドリブでかわされます。こっちは全くの素人です。汗をかきかき、やらせてもらいました。
◎不動産は物語力で再生する
ところで肝心の内容ですが、本のタイトルは「不動産は物語力で再生する」です。女性経営者さんが書かれた本で、不良債権のホテル再生や京都南禅寺界隈の名庭を再生、世界的企業の創業者に売却された話などが、エピソードを交えて書かれています。
でも、不動産だけの話かというと、実は人生論の本でもあります。この女性経営者自身が、大変な苦労をされどん底に落ち込んだ中で、再生の道を歩み始めた人生“おきあがりこぶし”ノートでもありました。
◎物語は読者の共感得られる
その再生のキーワードを「物語力」に収斂されました。そう、物語は確かに成功の条件です。
ボクの取材でも、ヒット商品や成功された事業には必ず物語が潜んでいます。ヒット商品の裏、事業成功の背景には、人に感動を与える物語があるのです。そこを取材すると、読者の共感を得られます。
◎汗と涙とチエと工夫
「よそがやっているから、うちもやりましてん」と、物まねのビジネスでは物語にはなりません。そこにはオリジナリティが必要で、失敗と成功を繰り返し、その失敗をどう跳ね除けて成功へ導いたのか?汗と涙とチエと工夫の具体的な話がいるのです。
自分のビジネスを振り返って、どんな物語になるか、一度じっくり考えるのも良いのではないでしょうか。もう1つのホテルの話は改めて…。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞