竹原編集長の明るいコラム

奈良はブータンに見習おう

2011年12月19日

◎ホテルアジール・奈良がミシュランガイド

前回は、ビジネスには物語が必要というお話をさせてもらいました。その物語を具体的にホテルでも展開されたのが、ホテルアジール・奈良でした。
近鉄奈良駅、JR奈良駅からも徒歩5分程度で行ける便利の良いホテルです。今回、「ミシュランガイド京都・大阪・神戸・奈良2012」で紹介され、話題を呼んでいます。

◎目立たない地味なホテル

このホテル、実は不良債権のホテルだったのを優良ホテルに再生されたのです。「競売にかけられていたマンション、ホテル、商業施設。それを再生する過程で1つひとつが物語で満ちています」と、女性社長さんはおっしゃっていました。
このホテルは、一見、そんなに目立つホテルではありません。どちらかというと、地味なホテルと言えるでしょう。多分、地元の人でもホテルアジールを知らない方が多いのではないでしょうか。

◎ロビーには暖炉と囲炉裏

ホテル入り口も大きなものではありません。大人の落ち着いた雰囲気です。ボクの知り合いの社長さんは、「このホテルは品がエエと思います」とおっしゃっていました。そう、品格のあるホテルがピッタリだと思います。
フロントを通ると、暖炉のロビーがあり、後ろには囲炉裏の座敷もあります。木のぬくもりが感じられるロビーです。このなんとも言えない落ち着いたところが、評価されたようです。

◎奈良だから高い評価

奈良でも、歴史のあるホテルはいくつかありますが、ミシュランガイドではほぼ互角の評価を得たのです。別の見方をすると、京都でこのホテルがあったら、評価されていなかったかも知れません。
奈良だから、受けたということも言えます。奈良は京都のようなハデさはありません。観光客もオシャレ好きの東京ガールのような若い女性客はあまりいません。どっちかというと、中高年の大人の観光客です。

◎これから奈良が評価

この人たちには、落ち着いた雰囲気のホテルアジールが似合うのです。地元奈良の人とお話をしていると、商売上手な京都に比べ、奈良は“大仏商法”で、観光客も少ないし、美味しいオシャレな店が少ないと言われます。
でもでも、ボクはそんな奈良が逆にこれから評価されるのではないかと、期待しています。人があまり来ない、オシャレなお店が少ない。一見、マイナスのようにも見えますが、見方を変えるとプラスになると思います。

◎ブータンにあこがれ

それで、最近思ったのが、ブータン王国への観光ブームです。日本へ国王が来られて、メディアでブータン王国が紹介されました。経済発展より、GNH(国民総幸福量)を目指すブータンに多くの日本人があこがれのような感覚を抱いたようです。
ブータンでは、自然環境を破壊させたくないと、海外からの観光客には高い税金を掛けるなど制限されています。確かに来日中の国王も観光客誘致のような宣伝はほとんどされませんでした。

◎ブータンには信号がない

それでも、昨年に比べて約50倍、ブータンへの観光希望が殺到しているそうです。奈良をブータンに例えるわけではありませんが、豪華なホテル、オシャレなカフェがなくても奈良の魅力が出せると思います。
むしろ無い事が魅力につながるのです。先日、テレビでブータンが紹介、「うちの国には信号機が1台もありません」と誇らしげに地元の人が語っていました。
信号のないことが自慢できるパラダイム転換が起こっているのです。無いのも大きな魅力です。


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