◎大商と商店街の活性化
最近、大阪商工会議所さんの依頼で商店街の活性化にもかかわっています。大阪には、たくさんの商店街がありますが、大手量販店や商業施設が増えたことで、従来の町の商店街へのお客様が減り、厳しいのが現状です。
そこで、町の商店街にどうしたらお客様が戻って来てくれるのか?アカン、アカンではなく、前向きに検討しようとするプロジェクトです。毎回、大阪の商店街の幹部さんが出席されます。
◎増える100円商店街イベント
そのなかでも、活性化の目玉にしているのが100円商店街です。大阪では生駒の商店街が100円商店街で大きな成果をあげており、そちらの理事長さんにも参加してもらっています。
100円商店街を始めるところが増えていますが、うまく行っているところ、そうでないところがあるそうです。何回かやると、「100円で提供する商品はない。100円ショップのときだけしかお客は来ない」と、批判的な意見もでるそうです。
◎大阪・福島では“うらない”商店街
でも、この生駒の理事長は、「なんでもそう。悪いところばかり見ないで、良いところを伸ばしたらよろしい」と前向きです。100円商店街で売り上げ大きく増えた店もありますと、良いところを強調されます。
このほか、それぞれのお店でセミナーをやり、お客様に来てもらう“まちゼミ”、食べ歩き、飲み歩きの“バル”などの試みもあるそうです。大阪・福島の商店街では、売っても“うらない”と、占いの人を集めて活性化する取り組みもあります。
◎プロバスケチームとコラボ
先日、取材しました大阪市住吉区のあびこ商店街では、プロバスケットボールチームのエベッサとコラボした活性化を進めておられました。近くにエベッサのトレーニング拠点があり、エベッサを応援、町のイメージアップを図り、商店街も元気にしようという取り組みです。
これが阪神タイガースなら、いろいろと難しい障壁画あると思います。が、エベッサは失礼ですがタイガースほどのブランド力はありません。その代わり、「あっという間に話が進みました」と、コラボできたのです。
◎街路灯を広告塔に
また、商店街の共有物である街路灯を活用されました。そこに看板を取り付け、企業の広告を載せて収益を上げる仕組みを考えられました。
「国の助成金に頼るだけでなく、自分たちでも収益を上げることを考えないと」と、自立の動きが強まっています。今後は“街コン”も考えておられました。
◎婚カツやコンテストのイベント
商店街の飲食店で使えるチケットを販売し、それぞれのお店でコン活やコンテストイベントも検討されています。長い不況の中でみなさん、なんとかせなアカンと、自立型の商店街活性化の動きが強まっているようです。
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