◎日本の将来は暗い?
最近、日本の将来を暗く見る話が多く、新聞やテレビを見るのがいやになってしまいます。大手家電の超ビックリ赤字決算、GDPの2倍もある日本の財政赤字、約30年ぶりの貿易赤字、世界経済のメルトダウンなど。
さらに、日本の人口がどんどん減って50年後には1億人を割り込む。そのとき、高齢者をいったい誰が支えるんや。ホンマに日本の将来は暗い話ばっかり。
◎金儲けの時代は終った
新年早々ながら落ち込んでしまいます。先日もあるセミナーで、日本の将来を予測するお話を聞きました。そうすると、今年の9月には日本経済破綻が現実に見えてくると力説されておられました。
えらい暗い話をされる先生でしたが、最後にエエことおっしゃっていただきました。「もう、マネー資本主義は限界だ。これからは金儲けの時代ではない」と。
◎金儲けに取って代わる価値
これは、ボクが思っていたこととほぼ同じです。3・11の東日本大震災をきっかけに、お金の価値がどんどん減って来ているように感じます。そして、この先生は続けられました。
「金儲けに取って代わる価値、それは“徳持ち”ですよ」と言われました。うーん、エエ言葉です。金持ちから徳持ちへ。そんな言葉が評価される時代が来ると予測されます。
◎元楽天の副社長さんは徳持ち
そう思うと、今回の震災でも元楽天の副社長さんは、宮城県南三陸町のために高台を自費で購入して、町に寄付した話などは、心に響く贈り物でした。この人こそ、徳持ちではないでしょうか。でも、この話を知らない人、案外多いです。
新聞やテレビで、もっとこの話を膨らませて報道してくれば良いのに。テレビでは、逆に大金持ちのお宅拝見といった企画を正月もやっていました。企画するテレビ局もそうですが、出演する人もどうかと思います。
◎利益をあげる経営は悪?
御殿のような家を他人様に見せびらかせて、ホンマにうれしいのでしょうか。ボクは恥ずかしいです。「そんなことはオマエがまず御殿のような家に住んでから言え!」と言われそうですが…。その可能性は100%ゼロです。
利益を上げること、お金持ちになることが、戦後の日本人の目的であり、それが大きなパワーになって日本経済の発展を支えてきました。それが、この先生によると、「大企業のような利益を上げる経営は、今後は悪と見なされます」と、一刀両断。
◎ニッポンは大きな曲がり角
人から感謝の念を持ってもらえるような経営をすべきだと強調されます。企業の価値は、お金から社会貢献に大きく変わりつつあるのです。
日本こそブータンを見習って、技術や経済力を人類の幸福度アップに活用。世界から感謝される“徳の国家”を目指すべきです。決して“得の国家”ではありません。ニッポン経済いろんな意味で、大きな曲がり角に立っているのです。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞