大阪証券取引所の正面玄関前に立つ銅像を見てどれだけの人が五代友厚の像と知っているでしょうか。五代友厚は、薩摩出身の人、大阪の造幣局や商工会議所を創った人物、また大阪製銅(住友金属)などの企業を起こした実業家であり、鉱山王ともいわれた人です。明治維新、明治近代化のリーダーで、商都大阪を築いた大恩人でもありながら知る人が少ない。
明治2年に政府高官であった彼が職を辞し実業の人となった。「今の商人は世界を見る見識がなく、旧態依然として細利に汲々とし、世界に通用する企業を起こすものがおらん。俺がやらねばなりもはん。大阪を東洋のマンチェスターにしとうごわす」と。それからの活躍は凄まじい。
関西経済界の危機と言われて久しいが、今ここで五代友厚の足跡を学び、その気概と精神を引き継いで、今こそ、力を出す時であると思う。財力に恵まれている人には財力を、知恵と企画力に恵まれている人には知恵と企画力を、若さと体力に恵まれている人には若さと体力を引き出して頂きたい。
銅像を単なるモミュメントとして眺めるのでは無く、五代の気概に触れ、志の連帯を広げて、大阪をもっと元気にしていきたい。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞