◆『不況に負けたらアカン!関西経済』
関西の経済では、「不況に負けたらアカン!」をテーマにお話しました。
不況色が一段と強まっているなかで、今必要なのは、前向きな気持ちで、ここは関西人の出番です。「やったるで!」と独特の根性と明るさがあるように思います。
新年の会合でも、よく聞かれたのが、「ピンチはチャンス」という言葉でした。
「好況よし、不況またよし」という松下幸之助さんだけでなく、関西人はみんな不況をチャンスと思っているのです。取材先でも良い話を聞きます。「近所の自動車販売店、売れんで困っていたから、早めに商業車を買ってあげた」とか、工具メーカーさんは、今年1月から仕入先の取引条件を変更。要望によっては手形から現金決済された。出来る範囲で手を差し伸べる助け合いの精神だ。
大阪の30歳代の若手経営者が集まり「大阪維新会」を発足、3月27日に中之島中央公会堂で1000人を集めた夢発表会を開催されます。若者に金儲けより夢や志の大切さを訴えることにしておられるのです。
菊水丸師匠さんも「こんなエエ話好きですよ」と言ってもらいました。
オモロイ会社は堺の刃物屋さんを紹介しました。
顔の見える人にしか売らない包丁屋さんです。料理職人さん向けの高級包丁を専門にされています。良く切れる包丁は当たり前、もっと特色を出そうと、材質の配合を調整、錆びにくい、光り輝く包丁を工夫されています。包丁もパフォーマンスなのです。包丁砥ぎをヒントに超微粒子の研磨剤と水を主原料にした水性流動性研磨剤を開発、「鏡面職人」ブランドで販売されています。
このほか、凶器にならない包丁として、先を尖らさず、根元の焼きを甘くした、今の社会を反映したユニークな包丁も考案されています。
(2009年2月19日放送)
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞