二足歩行のガンダムのような巨大ロボットに、大阪市西淀川区の町工場のメンバーが挑戦している。その姿は見え始めており、来春完成を目指して、サポーターを求めている。
このロボットは、「はじめロボット43号機」。「一人じゃできない。だから、みんなで作ろう」と、異業種交流グループ西淀川経営改善研究会(NKK)のメンバーとはじめ研究所の共同プロジェクトだ。身長4メートル、体重300キロの巨大ロボット。
ロボット内にコックピットを内蔵し、人間が搭乗できるヒューマノイドタイプ。足を浮かせて二足歩行できるロボットとしては世界最大級。
その前身の2メートルロボットは11月中にも完成。いよいよ、4メートルの「はじめロボット43号機」に注目が集まる。国内だけでなく、世界のマスコミから取材やドバイの展示会にぜひ出展して欲しいといった反響が寄せられている。
中核メンバー6社※に、10数社の中小企業が参加し、すでに下半身とコックピットが完成、上半身と外装デザインに取り組んでいる。心臓部のサーボモーターは、はじめ研究所の坂本元さん(工学博士)が担当。ロボットの各分門をそれぞれ得意とするモノづくり技術を活かして手づくりする。
「各部位を誰がやるか、手を挙げてもらっています。手を挙げた人が自前でつくり上げています」と。長引く不況の中で、参加メンバーの経営も決して楽ではない。しかし、「こういう厳しいときこそ、夢が必要です」と、メンバーは笑顔の中で開発を進める。開発資金を集めるため、FBやツイッターでサポーターを募集。今後は1万円以上の協賛者には、完成した「はじめロボット43号機」への搭乗(静止状態)と写真撮影ができるなどの特典を検討。町工場のガンダムの夢を実現させたい計画
だ。http://www.hajimerobot.co.jp/
※主力メンバー
はじめ研究所(坂本元取締役・工学博士)
吉則工業(金増健次社長)
三木製作所(三木繁親社長)
ニシザキ(西﨑義隆専務)
ゆうきカンパニー(坪内利文代表)
アラキ(荒木幹夫オフィスマネージャー)
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