─価格競争が厳しいのでは?
「塾のテキストや論文集など少ロット多品種の本や冊子をメインにしており、それほど価格競争に陥っていません。創業以来、増収増益を続けています」
─なぜ、そんなに順調に。
「同業者からもよく聞かれますが、わかりませんね(笑) 。 23歳で独立、妻と2人でガレージから始めました。最初は大変でしたが、裁断、綴じ、製本と広げ今では社内で一貫生産体制を確立しています。元気の秘密は社員です」
─やはり人材ですか。
「大阪、東京合わせて社員25人。今ではボクが居なくても勝手に仕事が回ります。現場、営業など5人リーダーが、それぞれ社員を引っ張ってくれています。大きな方向を出しておけば、その目標に向かって自分たちで考え行動してくれます」
─社長はあまり口出さない。
「そう、ほとんど任せ切りです。時には口を出したくなることもありますが、家に帰るか外へ出てじっとガマンします。社員が自ら考え、解決してくれます」
─中小企業が元気になるには。
「売り上げを伸ばすには、人件費を上げれば良いのです。有休を増やし、しっかりと消化できる仕組みをつくれば、社員は頑張ってくれます。口を出すより、お金を出すべきです」
─社長の夢は。
「1940、50年代のアメリカの雑貨を集めるのが趣味。事務所と家に200以上の雑貨を飾 っ ています。5年後には50歳になり、引退してアメリカ雑貨の販売をしたいと思 っ て います」
▽住所=大阪府堺市美原区小平尾750-3
▽電話=072・363・3155、
http://www.top-printing.co.jp
▽事業内容=モノクロ印刷専門の印刷全般。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞