化粧筆専門のアンテナショップ/全国から人気

村岸産業

2013年12月 9日

高級化粧筆を製造販売する村岸産業（TEL ０７２・３３１・２４６１）は、京都の町家で化粧筆専門のアンテナショップ「六角館さくら堂ＫＹＯＴＯ」を展開。全国から人気を呼び、売り上げアップに貢献している。

昭和１６年に大阪市南区で化粧小物の卸業としてスタート。昭和２４年から現在の松原市で営業を再開し、広島県の「熊野の化粧筆」をはじめ、さまざまな化粧筆を製造する。パウダー、チーク、シャドーなど約４００種類の化粧筆を製造し、主に大手化粧品会社数社にＯＥＭ供給する。「長い歴史があり、業界では大きな信頼を得ています」と小森幸雄社長。

「化粧筆を実際に手に取り、試して買っていただきたい」と村岸直子専務の発案で、平成２２年には初の直営店を京都市中京区新町通六角下がる六角町にオープン。約２００種類の化粧筆を販売する。「京都のホンモノ文化に化粧筆がマッチし、雑誌などで紹介され全国から来られた観光客に立ち寄っていただいています」と。

初の化粧筆の専門店ということもあり、リピーターと口コミなどで広がり、今では開店当初３－４倍の売り上げになっている。京都店を通じて、呉服展示会の販促商品としての注文にもつなげている。また、筆を使った化粧セミナーも開催し、顧客を広げている。ネット販売も行い、最近では美容・ヘアケア・ネイルジャンルでの週間ＭＶＰにも輝いている。今後は京都で２店舗目の開店、さらに将来は欧州市場への輸出にも取り組みたい考えだ。