◎鉄工所の社長の趣味
ゴルフや書道、映画など趣味をビジネスに活かす。このコーナーでも何回か取り上げました。今回もまたまた趣味を活かして、元気な経営をされていました。
おじゃました鉄工所の社長さんの趣味は、野球でした。実は、この野球を活かしてビジネスにつなげている会社。これまでの取材でもたくさんありました。
◎電子部品メーカーも
以前取材した企画会社の社長さんは、大学時代は野球部におられました。大学の先輩が関西で有名なプロ野球選手で、ある時プロ球団の監督なられました。その社長さん、早速、その監督を訪ねて、グッズビジネスを展開。一儲けされました。
このほか、ある電子部品メーカーを取材していたところ、九州とか全国にお客様を持っておられました。「どうしていろんなところにお客様おられるのですか」とお聞きしました。「全て学生時代の野球つながりですわ」とおっしゃいます。
◎草野球チームの監督
学生時代はずっと野球をされており、そのネットワークを活かして、今も仕事を取っておられました。
野球をやられている人は、仲間意識が強く、そのネットワークで仕事を増やしているのです。先日、取材した鉄工所の社長さんは、地元の草野球チームの監督をされていました。
◎50年の歴史
「いつから監督されたのですか?」とお聞きしました。そうしたら、「父から社長を継いだ時に、野球チームの監督も継いだのです」とおっしゃいました。実はお父さんも、この野球チームの監督をされていたのです。
「野球チームは50年の歴史があり、父が会社の創業と同時に野球チームもつくったのです。ようやったと思います」と。昨年、野球チーム50周年、会社創業50周年だったそうです。
◎人間関係が構築
今でも、土日は野球の練習か試合があるそうです。この社長さんは、今は連盟の審判部長も務められる野球人間です。野球の趣味で本業の鉄工所の仕事がおろそかになっているかというと、決してそうではありません。
監督されている野球チームのメンバーには、近所のモノづくり企業の人もたくさんおられるそうです。そうなると、チーム一丸となって試合をしていますから、仕事の話になっても人間関係が出来ており、スムーズに進むそうです。
◎150社以上のネットワーク
草野球チームはたくさんありますから、ほかのチームメンバーにも仕事と関係する人がたくさんおられるそうです。そこから注文もいただけるのです。
今では仕入先、販売先合わせて150社以上にのぼるそうです。「幅広い取引先のお陰で堅実な経営が出来ています」と。草野球チームが経営にも一役買っているのです。趣味を大事にしましょう。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞