竹原編集長の明るいコラム

安全が企業存続の決め手 (free)

2014年4月20日

◎アルミニウムの粉

良い商品やサービスを提供すると、事業は発展する。長く続けるビジネス成功の秘訣です。これがビジネスの基本かなと思っていました。そうしたら、別の要因で長く続けておられる会社を発見しました。
こちらの会社は、アルミニウムの粉をつくっておられました。本社は堺ですが、工場は三重県の伊賀市にあります。アルミニウムの粉と言われても、なかなかピンと来ません。

◎専業メーカーは1社だけ

何に使うものなのか、社長さんにお聞きしました。「触媒や鉄鋼の精錬、炉材、焼結合金など産業界では広く使われていますよ。逆に何かの事情でこの粉の供給がストップしてしまうと、日本の産業界に大きな影響を与えてしまいます」とおっしゃいます。
日本のモノづくりにとって、重要な原料などのです。創業100年近い歴史を持ち、今もこのアルミニウム粉だけをつくっておられます。「以前はたくさんのメーカーがありましたが、専業でつくっているのは当社1社だけになってしまいました」と。

◎爆発事故の危険性

目立たない地味な製品です。ヨソが辞めていった原因の1つに、実は予想外の理由がありました。それは、爆発事故ということでした。金属パウダーは非常に爆発しやすい危険性をはらんでいるのです。
こちらの会社でも、一度爆発事故を起され、大阪市内から伊賀に工場を移されたのです。「うちの工場を見ていただいたら面白いですよ」と、おっしゃいます。

◎作業者数より建屋が多い

何が面白いか。製造工程ごとに建屋が別棟になっているのです。工場の真ん中には、中庭があります。建物の数だけでも20棟以上もあり、実際に現場で働く社員の数より建屋が多いのです。
爆発した際に出来るだけ、被害を大きくしないように配慮されているからです。さらに、毎年3月11日を「安全の日」とされています。日曜日でも開催されます。何があってもこの日は、安全対策に1日を費やされます。

◎爆発実験、消火活動

爆発実験をされたり、消火活動もされます。社員が安全を再確認されます。このほか、初めてのお客様には必ず工場を見学してもらい、爆発実験も実施してその危険性を知ってもらうようにされています。
アルミウムの粉のつくり方は、創業以来ほとんど変わっていないそうです。新商品もありません。サービスで言うと、即納体制に気を使っておられるということでした。

◎コストダウンより大事

こちらの会社にとっては、爆発事故を起さないことが、企業存続の一番大切なことだったのです。確かに、新商品開発、コストダウンなどいろいろありますが、安全対策も重要なテーマなのです


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