竹原編集長の明るいコラム

日本の国旗は大丈夫だ!

2014年5月17日

◎継続は力なり

新しいことにどんどん挑戦するのも、大事なことです。しかし、その逆もまたあります。同じ仕事を、こつこつ長く続けることも、時には大事なのです。まさに、継続は力なりです。
先日、取材しました堺の会社さん。国旗や校旗などを手がけておられました。正確いうと、織物の旗の部分は仕入れておられ、旗以外のところをメインにする会社でした。

◎旗棒と旗玉をつくる

具体的には旗の棒と棒の上に付ける玉を主力に製造されていました。旗はよく見かけます。が、旗・トロフィーの専門店で売っているな、と思う程度。あまり、深くは考えていませんでした。
まして旗が、織物と旗棒、旗玉に分かれているとは。その旗棒と旗玉を国産でつくっているところが、こちらの会社でした。

◎東京オリンピックに期待

約150年近い歴史のある会社です。4代目の社長さんにインタビューさせてもらいました。「明治、大正、昭和と旗を飾る文化がありましたが、その後、一般家庭で旗を飾る家が減ってしまいました」と。
皇室で慶事があると増えるそうですが、そうでないと需要が増えないということでした。「今度の東京オリンピックはちょっと期待しています」とおっしゃいます。

◎正式な旗棒は木製

そんなこともあって、以前は旗棒と旗玉をつくっている業者はたくさんあったようです。が、今はどんどん減ってしまい、「5年前から日本で木製の旗棒をつくっているのは当社1社になってしまいました」と言われます。
もちろん、アルミ製の旗棒もありますが、国旗、校旗、自衛隊の隊旗など正式な場所で使われる旗は、やはり木製だそうです。ということで、正式な旗は、こちらの会社でしかつくれないのです。

◎シェア100%の会社

シェア100%のメーカーなのです。この会社さんが、何かの理由で「やーめた」と言われたら、日本国家を象徴する国旗が、日本でつくれなくなるのです。これは、一大事です。安倍首相はこのことをご存知なのでしょうか?
でも安心してください。「先代から続いている旗棒は絶対やめません」と、社長さんは明言されました。樫の木から旗棒をつくるまでには1年以上かかり、職人さんの熟練の技も要ります。

◎残存者利益を確保

一時期は同業者間の競争も激しかったのですが、今では1社になったお陰で安定した経営をされていました。同業他社が撤退、残った1社に仕事が集中するする“残存者利益”を確保されておられます。
長く続けることが如何に大切か。改めて知らされました。


▶▶▶▶▶▶【YouTube】4/10^UP


▶発刊!関西元気な経営者の
ぶっちゃけトーク3


A fresh 代表髙島 克子さん

応援・協力

明るい認証制度「AKS0041」

日本一明るい経済新聞は、明るいシステム倶楽部の協力を得て、職場を明るくする認証制度をスタートしました。

(続きを読む)...

本誌をバックアップ!! 財界アドバイザー

「日本一明るい経済新聞」は、各種財界人からのバックアップを受けております。

(続きを読む)...

KANSAI仕事づくりの会

KANSAI仕事づくりの会は、「αゲル」「曲面印刷」を開発した、アース研究会会長である中西幹育氏を囲み...

(続きを読む)...

twitter 日本一明るい経済新聞 編集長 竹原信夫

Warning [PHP]: opendir(/virtual/119.245.206.194/home/system/modules/blog/images/caticon): failed to open dir: No such file or directory in file class/xoopslists.php line 113