◎大阪の景気はどう?
地方で出向くと、よく聞かれるのが大阪の景気はどうですか?ということ。「まあ、ぼちぼち、ちょっとは良くなってきましたかな」と言った返事をしています。その流れで、皆さんがおっしゃるのは、東京はムチャクチャ景気が良くなっているという話です。
まあ、ボクはほとんど大阪ですので、本当の東京の実態は分かりません。が、みなさんの意見を聞いていると、なにやらホンマに沸き立っているという気持ちになってきます。えらいものです。
◎東京の内装業者
アベノミクス効果に加え、東北震災の復興需要、2020年には東京オリンピックと、1人勝ちのような状況です。元気な東京を間接的に、うらやましく見ていました。そんな東京に本社を置く元気なベンチャーに取材する機会を得ました。
その会社は、内装業者さんでした。まさに、建設工事が目立つ東京。内装業なら、間違いなく景気の波に乗っている会社です。40歳代の元気な社長さんでした。元気の良い話が、いっぱい飛び出すのかなと思っていましたら、意外に地味。堅実は話しでした。
◎空間プロデュース業のベンチャー
「確かに今は景気が良いかも知れませんが、当社は基本的には景気とは関係ない、左右されない経営を目指しています」とおっしゃいます。この社長は、元は大手ゼネコンにおられ、8年前に脱サラされて、今の会社を立ち上げられました。
一言では、内装業者ですが、カッコよく言うと店舗やオフィスなどの空間プロデュース業のベンチャーです。「最高品質の空間をスピードとコストを武器に実現。お客様に喜んでもらうことを経営のビジョンにしています」と、しっかりした経営理念を持っておられます。
◎急成長の秘密は
対象の物件は結婚式場、ホテル、飲食店、アミューズメントからファンドやデベロッパーのオフィスビル内装工事と幅広い。こちらの会社、急成長の秘密は、スピード感、コストパフォーマンスにありました。
「例えば100億円の仕事を70億円でして欲しいと要求されます。それは無理と断れば終わり。当社はそこから勝負。全員で考えます」と。
◎3分間でアイデアを発表
ブレストで全員がその要求に沿ったアイデアをなんと3分間で提出しなければなりません。全員が順番に提案、最後には社長も発表されます。
「長く考えれば良いものではありません。閃きを大切にボクよりも部下のアイデアが良ければ即採用します」と社長さん。社長さんは会社を引っ張るだけでなく、社員のチエを引き出す努力をされていました。
◎年商100億円目標
社員とその背後にある協力会社200-300社が、お客様の信頼を支えていました。ゼネコンで学ばれたマネジメント手法が活かされています。「2020年には年商100億円が目標です」と、派手さはありませんが活力あふれる会社でした。
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