◎都市と地方の違いが見える
取材は街中が中心ですが、時々地方へ出向くこともあります。そうすると、都心部と田舎の違いがどんどん見えてきたりして、面白いです。
例えば、コンビニです。都心部には交差点には2-3店舗のコンビニがあっても、そんなに珍しいことではありません。田舎ではコンビニが少なく、そのコンビニの駐車場の大きさにびっくりしたりします。
◎農業用資材のお店
田舎では、自動車は足のようですから、コンビニに行くにも車を使います。だからデッカイ駐車スペースが要るのです。
先日は兵庫県の田舎へ取材に行きました。お店も都会には見られない店舗があります。その一軒、農業資材や種苗を販売されているお店を取材しました。
◎厳しい商売になった
お客様は農家の方、園芸好きな方がやって来られます。地元で70年以上の歴史を誇る老舗です。「もともとは種からスタートしましたが、今では農業資材、肥料、農薬まで扱っています」と社長さん。
種苗の商売はどんなものか、よく分かりません。「種苗のビジネスはどんな状況ですかね」と社長さんに、やんわりお聞きしました。そうしたら、「いやー、昔と違って難しい商売になっています」とおっしゃいます。
◎多様化、進化する種苗
うーん、いまいち分かりません。困った顔をしていると、「種苗はどんどん進化し、多様化しているのです」と教えてくれました。多様化、進化と言われてもピンときません。
突っ込んでお聞きすると、種もそのままではなく表面にコーティングすることで発芽率を高めているのです。だから、外から見ると何の種が全く良く分かりません。
◎大根だけでも50種類以上の種
また、野菜の種類もどんどん増えて、種もいっぱいあることに気づきました。白菜、大根、ニンジンと言っても、それぞれにたくさんの種類あるのです。
例えば、大根だけでも50種類以上の種を用意されておられました。だから、種の棚にはたくさんの種が並んでいました。
◎トマトの種、驚きの2万円以上
トマトの棚にも、たくさんの種がありました。いろんなトマトの種があるのだな、と感心していたら、突然びっくりするような種を見つけました。
外見の袋は他の種袋と同じです。ただ、値段を見てびっくりです。だいたい数百円程度の値段ですが、これだけ2万数千円と書いてあります。
◎種にも賞味期限
「これ、間違いでは?」というと、「いやいや、この値段ですよ。まだ、この上に4万円代のトマトの種もありますよ」と、おっしゃいました。超高級な種もあるのです。
「だから、天候の状況や農家さんがどんな野菜やどんな品種の種を求めているか、事前に予測して品揃えをしておかないといけません」と。さらに、種にも最近は賞味期限がつけられており、下手をすれば不良在庫になってしまうそうです。
◎先を読んで仕入れ
先を読んで仕入れする。農業関連の商売も全く同じでした。それにしても、トマトの種にはびっくりしました。
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